FacebookやAmazonが自社サービスのIDに登録された決済情報を使ってサードパーティのサイトで支払いをできるサービスを発表したのは記憶に新しい(Facebook、PayPalらと提携してモバイルアプリで支払い情報を「オートフィル」、Amazon IDでサードパーティのサイトで支払ができる‘Login and Pay with Amazon’ がスタート)。こうした動きがある中で楽天も11日、これらと似たような「楽天あんしん支払いサービス かんたん登録オプション」を開始した。
楽天は2008年10月、楽天IDを利用して、他社サイトでクレジットカード情報を登録せずに決済できる「楽天あんしん支払いサービス」をスタートしていて、これまでに無印良品やESSEなど1100サイトに導入されている。
今回のかんたん登録オプションは、OpenIDログインの仕組みを利用したもの。ユーザーは同オプションを導入したサイトで会員登録する際、楽天会員のIDとパスワードを入力するだけで、名前や住所などの会員情報が自動的に入力される仕組みだ。
これによってユーザーは、面倒な会員登録作業の手間を省くことができる。オプションを導入するサイトにとっても、会員情報の入力途中での離脱を防げるため、利用者拡大につながるメリットがある。
楽天は、かんたん登録オプションと、すでに提供済みのあんしん支払いサービスを組み合わせることで、サイトでの会員登録から、ログイン、決済までを簡単に一気通貫に提供する狙いだ。