マーケティングに特化してCanvaに対抗しようとしているデザインソフトウェアのSimplifiedが、Craft Venturesが主導するシードラウンドで220万ドル(約2億4000万円)を調達した。このラウンドには他にSuperhumanのRahul Vohra(ラフル・ボーラ)氏とTodd Goldberg(トッド・ゴールドバーグ)氏、UberのCPOだったManik Gupta(マニック・グプタ)氏、Roomie創業者でPelican VenturesのAjay Yadav(アジェイ・ヤダブ)氏、Form Capital、8Bit Capital、Early Grey Capital、GFR Fund、MyAsia VCなども参加した。
Simplifiedは幅広いチャネルに向けて大量のコンテンツを作る必要に迫られているマーケッターをまさにターゲットにしている。このプラットフォームは機械学習を利用して、コピー、画像、フォーマット、サイズ調整などコンテンツ制作のプロセスを可能な限り自動化する。
例えばマーケッターがソーシャルメディアに心を動かすような引用を投稿したいとする。ソーシャルメディア向けのコンテンツであることを指定し、心を動かすような引用を見つけて、システムに対して適切な背景を自動で作るように指示する。その後はタイプフェイスや画像のトリミングなど何でも好きなように微調整すれば、すぐに公開できる。
Simplifiedは組織全体で作品やアセットを共有する共同作業ツールも提供している。ストックフォトやストックビデオのサービスとも統合できる。
Canvaなどの製品ですでに単純化されているプロセスを、機械学習とGPT-3を利用して次のレベルへ引き上げるのが、この製品の基本的な考え方だ。
創業者のKD Deshpande(KD・デシュパンデ)氏は、とにかくスケールが重要だという。コンテンツを1つだけ作るのがこれまでより簡単になったとしても、量の問題は残る。Simplifiedは機械学習の自動化アルゴリズムを活用してコンテンツ制作のプロセスをスピードアップすることを目指している。
Simplifiedは、ここ数年デザイン分野が大幅に進化している中で登場した。InVisionやFigma、Canvaなどが、新世代のデザイナーやデザイン指向組織の要求に合う新鮮なデザインツールを提供して進化を引っぱっている。
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タグ:Simplified、資金調達、機械学習、マーケティング、GPT-3、デザイン
画像クレジット:Simplified
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(文:Jordan Crook、翻訳:Kaori Koyama)