TechCrunch Japanでは、Sansanが約42億円を調達した“らしい”と4月5日の記事でお伝えしていたけれど、それは事実だった。
Sansanは4月7日、未来創生ファンド、DCM Ventures、Salesforce Venturesから約42億円を調達したことを正式発表した。
Sansanが提供するのは、個人向けの名刺管理アプリ「Eight」と法人向けの「Sansan」だ。そのうちEightは、これまでに180万人以上のユーザーを獲得し、取り込まれた名刺データは約3億枚に到達したという。
競合アプリとして考えられるのは、ウォンテッドリーが提供する「Wantedly People」だ。
同社が公表した最新の数字によれば、Wantedly Peopleはこれまでに100万人のユーザーを獲得していて、約2000万枚の名刺をデータ化している。ただし、Sansanは2012年サービス開始なのに対し、Wantedly Peopleは2016年11月のサービス開始と、ローンチ時期には違いがある。
今回の資金調達額はSansanにとって過去最大のもの。これにより、今回を含む累計調達金額は約84億円となる。うち約4割が海外投資家からの出資だ。
Sansanはプレスリリースのなかで、「当社はこの資金を、名刺アプリ『Eight』の国内およびアジアでのマーケティング活動へ投じ、アジアNo.1のビジネスプラットフォームを目指します」とコメントしている。同社は2017年9月からEightの海外版をリリース予定。名刺がビジネスで日常的に使われるアジア、インド地域へ展開を開始する。