スマートフォンで建築家に注文住宅の間取りを依頼できる「madree」(マドリー)など運営するスタジオアンビルトは10月13日、第三者割当増資による総額1億3000万円の資金調達を実施したと発表した。引受先はUTEC(東京大学エッジキャピタルパートナーズ)、マネーフォワードベンチャーパートナーズのHirac Fund、ほか個人投資家。
調達した資金は、エンジニアなどの人材獲得やマーケティング費用にあて、既存事業の改善や蓄積された間取りデータを活用した新しいサービス開発を行なうとのこと。また、ハウスメーカーや住宅関連企業との連携強化していくという。
madreeは、自分の暮しに合った間取りをスマートフォンから登録建築家に作成してもらえるサービス。間取りを軸とした独自の注文住宅プラットフォームという。作成した間取りは、提携住宅会社での概算見積もりをサイト上から依頼可能。同じ間取りについて複数社から概算見積もりを取ることもできる。会員登録ユーザーは4万2000人、定型住宅会社は200社以上となっている。
2017年6月に設立されたスタジオアンビルトは、「日本でいちばん多くの建築デザインを届けるプラットフォームをつくる。」をビジョンに掲げる建築デザイン領域のスタートアップ。madreeのほか、建築設計の仕事をオンラインで全国の建築系デザイナー・エンジニアに依頼できる設計事務所や工務店向けサービス「STUDIO UNBUILT」(スタジオアンビルト)も運営している。7000名を超える建築設計関連の専門家が利用しているという。