ZOZOのフェイスカラー計測ツール「ZOZOGLASS」。2021年3月19日、ZOZOが開催したZOZOGLASSの体験取材に筆者も参加し、ZOZOGLASSを試してきたので、使い勝手の程をお伝えしたい。体験は一人づつ行われ、感染症対策を徹底した上で実施されていた。
ZOZOGLASSはレンズの入っていないメガネ型の計測ツール。ZOZOGLASSをかけた状態で、ZOZOTOWNのアプリを使い、自分の顔を映すことで肌色を測定できるというものだ。
使い方を詳しく説明しよう。計測はマスクなしで、メイクを落とし、顔にかからないよう髪をまとめた状態で行う。ZOZOTOWNのアプリを起動すると下部のメニューに「計測・その他」があり、この画面にある「肌の測定する」ボタンをタップして計測へと進む。アプリの指示に従い、顔をカメラに向け、上、斜め上、横と一周見回すように首を回し、顔全体を映す。1周目はZOZOGLASSをつけた状態で、2周目はZOZOGLASSを外した状態で行う。計測はこれで終了だ。筆者は顔の傾け具合がうまく掴めず、少々手こずったものの、それでも1分程度で計測を終え、すぐに結果を見ることができた。
計測結果では顔全体の肌の色に加え、フェイスパーツ別の肌の色とパーソナルカラーを表示してくれる。筆者の結果はヘモグロビン量25/100のメラニン量24/100で、「明るいトーンのウォームカラー」という分類だった。ZOZOの広報担当者によると、計測の肌の色の名称は明暗(トーン)5パターン×色味(3パターン)で15パターンに分けているという。
計測結果画面にある「あなたの肌の色に近いファンデーションを見る」のボタンをタップすると、ZOZOTOWNのコスメ専門モールである「ZOZOCOSME」の画面が開き、ここで計測結果の肌色に近いファンデーションを確認できる。左上から計測結果の肌色に近い順で並んでいるそうだ。また、商品詳細の画面では、数ある色展開の中で、自分の肌色に近い商品がどれかも確認できるようになっている。ZOZOの広報担当者によると、印がついているものをレコメンドしているというよりは、自分の肌色を基準に、数ある色の中から自分の理想の色に近い商品を選べるようにしているということだ。
今回、ZOZOGLASSの体験会では数種類のファンデーションが用意されていて、実際に計測結果を元に、最も近い色のファンデーションを試すことができた。計測結果を見ただけでは本当にそれが自分の肌色なのかいまいちピンと来なかったが、一番近い色と示されたファンデーションを実際に使ってみると、確かに一番自分の肌色に近く、しっくりくる感じがした。
今回試したエスティローダーのファンデーションは色展開が10色あるのだが、商品の実物を見てもパッとみただけでは、どれが自分に合う色か分かりづらい。通常なら、店舗で美容部員に相談しながら購入色を決めているという人も多いだろうが、新型コロナウイルスの影響で店舗に足を運びづらくなってしまった。ECではファンデーションの質感や使用感を確認できない難点はあるもの、色展開の多い商品の中で商品を選ぶ基準があるというのはかなり便利かもしれない。
現在、ZOZOGLASSの計測結果が反映されるのはファンデーションの一部商品のみだが、今後ファンデーションの対応商品を増やすのに加え、リップやチーク、マスカラのレコメンド機能やARメイク機能を追加していく予定だという。
ZOZOCOSMEは2021年3月18日にオープンしたばかりだが、オープン記念キャンペーンの効果もあり、すでに売り切れているアイテムもあると広報担当者は話していた。ZOZOGLASSは2021年1月から予約を受け付けていて、すでに予約申し込みが50万件を突破しているという。ZOZOGLASSは3月18日から順次発送を開始している。送料含め、利用料はかからない。ZOZOTOWN自体女性ユーザーが7割で、ZOZOCOSMEも女性ユーザーが主なターゲットではあるだろうが、広報担当者によるとZOZOGLASSは性別、人種問わず肌色測定に利用できるという。