Instagram上で、16万もの自分撮り(selfie)写真を分析した結果が発表されている。分析しているのはHubSportの「Social Media Scientist」であるDan Zarrellaだ。この分野における「分析」は流行りでもある。使われているタグ、色合い、利用しているフィルターなどをチェックして、他の人に気に入って貰える自分撮り写真を撮るヒントとするものだ。ちなみに今回紹介するレポートを見る限り、自分ではよかれと思ったことがほとんど逆に作用していることがわかってしまった。自分撮りも、なかなか奥が深い。
まず、色合いについてだが、自分撮り写真においてはどうやら寒色系の色を多用する方が、暖色系の写真よりも人気を集めるらしい。青い服を着て、青緑系の背景の前に立つのが良いのかもしれない。もしかするとスターバックスのロゴの前に立つのも効果的かもしれない。人気を得るためにはハッシュタグも大切な要素で#pretty、#boy、#daily、#girl、および#hairなどのハッシュタグのついた写真が、人気を集めるケースが多いようだ。また「like」をおねだりするハッシュタグも有効らしい。たとえば#l4l、#likeforlike、#like4likeといったようなハッシュタグが、「like」のおねだり用として利用されている。
尚、ハッシュタグの多様は無駄以外の何物でもないと考えている人にとっては残念なことに、どうやらハッシュタグを多く利用すれば、それだけ「like」を取得する機会も増えるらしい。ハッシュタグの個数が30個に到達する前にグラフ上では谷間があるが、しかしそれでも、より多くのハッシュタグを付けることで、より多くの「like」を獲得するチャンスが生まれているようだ。
フィルターについての分析も行っている。この分野でも、個人的に多用しているものは人気が低いということがわかった。当方で利用しているのは「Valencia」、「Lo-Fi」、「X-Pro II」、「Hudson」、そして「Rise」だが、「like」を集めやすいフィルターは「Willow」、「Normal」、「Toaster」、「Mayfair」、「Sutro」および「Hefe」などであるらしい。ちなみに#NoFilterというハッシュタグが最も人気を集めているようだが、しかし実はそのほぼ3分の1のケースで、フィルターが用いられているようだ。そういうケースでは「Valencia」や「Amaro」が用いられることが多い様子。洗面所の鏡を使ったいかにも自然な自分撮り写真であっても、何らかのフィルター処理が加えられているケースがあるということになる。
ところで、酔っ払っているときにこそセクシーに見えるという自負があるにせよ、#drunkハッシュタグを付すのはやめた方が良いようだ。#drunkハッシュタグを付けてしまうと「like」をもらいにくくなってしまうようなのだ。自分撮りは素面のときに限るということなのだろう。よしんば酔っ払いモードであるにせよ、他の人にはばれないようにしておくのが良いようだ。
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(翻訳:Maeda, H)