自動運転ロボのStarship Technologiesが17.7億円調達、今夏までに100の大学で事業展開へ

1年前、Starship Technologies(スターシップ・テクノロジーズ)は大学のキャンパスの学生やいくつかの住宅街の住人にブリトーやピザを届ける自動走行ロボットを数百台持っていた。

新たに1700万ドル(約17億7000万円)の資金を獲得した同社は、事業を展開する欧州や北米を新型コロナウイルス(COVID-19)が襲って以来、車両台数を5倍に増やした。新型コロナは同社にも苦痛とカオスをもたらした一方で、レストランがテイクアウトや配達のみのモデルに移行したため需要が増えた。同社は現在、自動走行ロボットを1000台所有している。

同社は2020年に、2021年夏までに100の大学に事業を拡大することを計画していると語った。この数字は現在の15という数字からはかなりの飛躍だ。それでも同社はロケーション、配達走行のボリューム、車両サイズ、従業員数などあらゆる点で成長している。同社の従業員は現在400人だ。事業を展開するキャンパスを毎月増やしていて、対面授業が再開したときに始動する。

米国時間1月26日に発表された同社の最新の資金調達には、TDK VenturesやGoodyear Venturesといった投資家が参加した。これにより累計の資金調達額は1億200万ドル(約106億円)になった。バリュエーションは非公開。また、同社はカリフォルニア大学ロサンゼルス校とマサチューセッツのブリッジウォーター州立大学に事業を拡大したことも発表した。

画像クレジット:Starship Technologies

Skype(スカイプ)の共同創業者Ahti Heinla(アーティ・ヘインラ)氏とJanus Friis(ヤヌス・フリス)氏によって2014年に創業されたStarship Technologiesは2017年に配達5000回を達成し、この数は2021年1月には100万回に成長した。また、同社は大学のキャンパスや英国ミルトン・キーンズのようなコミュニティ以外の町にも事業を拡大し、ここには5000世帯が暮らす英国ノースハンプトンエリアやカリフォルニアのマウンテンビュー、モデストなどが含まれる。

カテゴリー:ロボティクス
タグ:Starship Technologies資金調達フードデリバリー

画像クレジット:Starship/Copyright Don Liebig/ASUCLA

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(翻訳:Mizoguchi

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TechCrunch Japan

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