Facebookのチャットボットの利便性に対する不満があがっているものの、Messengerのプロダクト責任者であるStan Chudnovsky はTechCrunch Disrupt NYのステージで、何万人もの開発者が開発を進めていると明かした。また、Shopifyの5000店はすでに注文確認や出荷通知などMessenger経由で配信していると話し、Eコマース企業がアプリの10億人近いユーザーにリーチしたがっていることを示した。
ChudnovskyとTechCrunchのFacebookのリポーターJosh Constineのパネルの一部始終はこの動画で見ることができる。
ボットとのやりとりは増えてきている。Messengerのプラットフォームに登場した人気のチャットボットにActivisionのCall of Dutyボットがある。このボットは提供開始から最初の週で、600万近いメッセージをユーザーとやりとりし、エンゲージメントが高まったことを示した。
問題はボットがスパムっぽくなると、Messenger内の友人からのメッセージが埋もれてしまうことだ。そうなればユーザーはMessengerが鳴る度にスマホをチェックしなくなってしまうだろう。幸いなことにChudnovskyは、ユーザーをボットスパム、遅延メッセージ、大量の配信メッセージから守るための方法を考えているという。ボットの配信では異なる音や振動パターンで知らせたり、通知を一切出さない方法などだ。
理想的にはFacebookが踏み込むのではなく、開発者自身がスパムにならないよう管理することに期待している。今の所開発者は、ボットのパフォーマンスに関する知見を少ししか得られない。Chudnovskyは、Facebookは網羅的なMessengerのチャットボット用アナリティクス・システムの開発に注力していると認めた。それにより、開発者はどのようなメッセージがユーザーに嫌われ、ブロックされたり、ボットを放棄させたりしているかが分かる。また、どのコールトゥアクションやメッセージのタイミングがもっともエンゲージを促しているかも分かるようになる。
Messengerはより良いユーザーとビジネス間のコミュニケーションを促進するプラットフォームを公開したが、ConstineはチャットボットはMessengerから人間の温かみがなくすことにならなかと聞いた。
Chudnovskyは、タッチトーンによる連絡網や待ち時間など、既存のビジネスとカスタマー間のコミュニケーション・ネットワークの大部分はロボット的だと話す。彼は、Messengerのチャットボットプラットフォームはこのやりとりを改善できる可能性が大いにあると説明する。
「人と企業間の連絡を簡単にすることができるなら、そこに大きなチャンスがあると思います」と Chudnovskyは言う。
「カスタマーサービスの体験に人間らしさを加えたいと考えています。電話するよりテキストでチャットした方が簡単です」。
このパネルから分かったことはMessengerにおいてマイナーな変更は稀だということだ。 ChudnovskyはConstineにプラットフォームのグループ通話機能は、さほどプロモーションを行っていないにも関わらず最初の24時間におけるVoIP音声通話の合計時間は1100万時間近くに及んだという。
グループ機能の成功について語ったものの、次に動画グループ通話を実装するかの質問には端的に「ノーコメント」と言った。ただ、「動画グループ通話は素晴らしい体験であると私たちも考えています」と話していた。
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