3DプリントマーケットプレイスのShapewaysがSPACで上場へ

Shapewaysは米国時間8月24日の今朝、SPACを通じて株式公開する契約を締結したとの以前の報道を確認した。2020年にハイテク企業の間で人気が高まった同社の製品は、MarkforgedやDesktop Metalなど多くの3Dプリント企業がすでに採用している。

Greg Kress(グレッグ・クレス)CEOはこのニュースに関連したリリースの中で「誰もがデジタルデザインを物理的な製品に迅速に変換できるようにするという我々のビジョンは今日、Shapewaysを上場企業に移行することで、重要なマイルストーンに到達しました。私たちはビジョンの実現に成功しており、今回の資金調達により大規模なデジタルマニュファクチャリングを可能にし、Shapewaysの付加的な造形能力を加速させるとともに、当社の材料や技術をより多くの市場や産業に拡大することができます」。

2007年に設立されたShapewaysはオランダにルーツを持つニューヨークを拠点とした企業で、3Dプリントをサービスとして提供している。具体的には、ユーザーが3Dプリントオブジェクトのプリントを産業部門にアウトソースできる。同社のサービスには、ユーザーが3Dプリントされたオブジェクトを売買できるマーケットプレイスが含まれている。

Crunchbaseによればこれまでに1億700万ドル(約120億円)を超える資金を調達してきたShapewaysは、ブランクカンパニーのGalileo Acquisition Corpとの間で逆方向の合併を行う。この買収によりShapewaysの価値は4億1000万ドル(約450億円)となり、1億9500万ドル(約210億円)の資金を得ることができる。この資金は「Shapewaysの金属積層造形の能力を加速させ、材料や技術の提供を拡大して市場を拡大し、顧客のシェアを拡大するとともに、追加の運転資金を提供する」ことに充てられる。

この買収は規制当局による審査を受けることになるが、ニューヨーク証券取引所では「SHPW」として上場することになる。この取引は、今夏に完了する予定だ。

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タグ:Shapeways3DプリントSPAC

画像クレジット:Shapeways

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(文:Brian Heater、翻訳:塚本直樹 / Twitter

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TechCrunch Japan

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