Rich Communication Services(RCS)はテキストメッセージングの次世代スタンダードで、今ではWhatsApp, Facebook Messenger, LINEなども、携帯〜スマホを買ったら必ずあるふつうのSMSよりも、多様で高度な機能を提供している。AppleとiMessageだけは別だけど。
Googleの今日の発表によると、今では40以上のキャリアとデバイスメーカーが同社のRCSプラットホームを使っている(RCSをサポートしているのは合計で約60社)。これは昨年Googleが言った27より、かなり増えている。
RCSはGSM(2G)の規格だが、最大の実装者はGoogleだ。同社はAndroidプラットホームでAppleのiMessageに負けない機能を提供するために、このサービスに目をつけた。
来週はMobile World Congressがあるので、当然ながらGoogleは、このイベントが始まる前にRCSについて何か言っておきたい。今日の発表で同社は、新しいサービスではBusiness Messaging(企業用メッセージング)が重要な機能のひとつだ、と言っている。これを使って企業はたとえば、証明されたリッチメッセージで搭乗券や、クレジットカードの悪用アラート、荷物の配達などの通知を送れる。メッセージに、リプライの提案やアクション(席替え、エアラインに電話、など)を含めることもできる。
標準のAndroid Messagesアプリがこれをサポートしたのは1年前からで、GoogleはRCSサービスを立ち上げて管理するためのプラットホームJibeも提供している。
昨年はヨーロッパとラテンアメリカのキャリア数社が、GoogleのJibe RCSクラウドのユーザーになった。それらは、America Movil, AT&T, Celcom Axiata, Freedom Mobile, Oi, Telia, Telefonicaなどのキャリアだ。
パートナーの中には通信APIの人気企業Twilioもいて、同社は今日、そのサービスにRCSを加えたことを発表した。Twilioのメッセージングプロダクト担当VP Patrick Malatackはこう語る: “消費者が自分のデフォルトのメッセージングアプリで、リッチな対話的メッセージング機能を利用できるようになると、それは今のSMSみたいに遍在的(ubiquitous, どこでも誰でも)になるだろう。今日の弊社の発表により、うちのAPIを使うデベロッパーも、このメッセージングサービスを実装できる。RCSのためにだけ、別のAPIを使ったりする必要がないから、開発工程はシンプルで簡単だ。顧客が作るものを、早く見たいね”。
そのほかGoogleは、3C, CM.com, Mobivity, OpenMarket, Smoochなどともパートナーしている。