今年のアカデミー賞でAmazonはNetflixに大きく差をつけた。 Amazonは質の高いオリジナル映画やテレビ番組を製作する努力を続けてきたが、今回マンチェスター・バイ・ザ・シー(Manchester by the Sea)がアカデミー賞作品賞候補になるという栄誉を受けた。ケイシー・アフレック、ミシェル・ウィリアムズ主演、ケネス・ローガン監督のこの映画は昨年のサンダンス・フェスティバルで公開されている。Amazonはこの作品の配給権獲得に1000万ドルを支払ったものとみられる。
マンチェスター・バイ・ザ・シーはアカデミー賞で合計6部門にノミネートされた。作品賞に加えて主演男優、助演男優、助演女優、監督賞などが含まれる。この映画は劇場公開されたが、これはAmazonが配給する作品では通例だ。Netflixはストリーミング・サービスで最初に公開する権利を得る場合が多い。この点がアカデミー賞など映画賞の受賞に影響してくる。
マンチェスター・バイ・ザ・シーは批評家からもきわめて高い評価を得た。ケイシー・アフレックにはセクハラで訴えられるというごたごたががあったが2010年に和解している。一方、Netflixはドキュメンタリー部門で黒人差別問題を扱った13th -憲法修正第13条(The 13th)がノミネートされた。アカデミーはこの部門でNetflixを気に入っているらしくたびたびノミネートされている。
〔日本版〕マンチェスター・バイ・ザ・シーの日本公開は今年5月の予定。ケイシー・アフレックはベン・アフレックの弟。
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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+)