Amazon、再びFire Phoneを在庫処分。SIMフリー、Prime会費1年分付きで189ドル


今週AmazonのFire Phoneは、なぜ同端末が失敗したかに関する裏話と、AmazonがFire Phoneの開発部隊であるハードウェアグループ、Lab126を再編するという計画でニュースを賑わせた。小売業者たちは再びこの端末の在庫を一掃すべく、Fire Phoneをキャリア契約なしの189ドルで売り始めた。これには、Amazon Prime一年分(通常価格99ドル)が含まれている。これは〈残念ながら〉悩めるこのスマートフォンにとって初めての叩き売りではない ― 2014年11月に、AmazonはSIMロックフリーのFire Phoneを199ドルで販売した。その前にはAT&Tとの2年契約付き価格が199ドルから0.99ドルへと引き下げられていた。

バーゲン前のSIMロックフリーFire Phoneの価格は449ドルだった。

現在189ドルで売られている32GB Fire Phoneは、4.7インチ HDディスプレイ、13メガピクセルカメラ、2.2. GHzクアッドコアCPU、2 GB RAMを備え、さらにPrimeメンバー1年間および無料無制限写真用ストレージが含まれている。ただしこの端末はGSM専用であり、これは米国ではAT&TとT-Mobileでは使用できるが、Verizon、Sprint等のCDMAネットワークでは使用できないことを意味している。

同端末はAmazonの日替りセール品として189ドルで提供されているので、セール期間終了後には通常価格に戻る可能性がある。

189ドルという価格は、決して〈安く〉ないが、通常ならPrime会員1年分に99ドル払うことを考えれば、ぐっと魅力的な価格になる。

Amazonのスマホが失敗した理由は、この会社の強味を生かせなかったことだ ― 顧客はもっとシンプルで手軽に買えるものを期待していた。しかしAmazonは、ハイエンド機で市場に参入しようと試み、メガネ不要の3D効果、Dynamic Perspective等をはじめとする機能の研究開発費のために価格も高くなった。この端末はCEO Jeff Bezosの愛玩プロジェクトと言われており、内部の人間がFast Companyに伝えたところによると、Bezosは実質的にFire Phoneのプロダクトマネージャーとして振舞い、ハードウェアからソフトウェアまであらゆる面で決定を下したという。Bezosのリスクに対する欲求は成果をもたらすことが多いので、人々は彼の話を聞きあるいは口を閉ざした。

Fire Phoneのゴールは、端末価格を正当化する「大ヒット」機能を塔載して差別化したハードウェアで高い利幅を確保し、消費者にiOSやAndroid端末からの乗り替えを促すことだった。しかしAmazonにとって不運なことに、消費者はその機能の数々を受け狙い、もっと言えばうっとうしくて邪魔だと受け取った。さらに重要なことに、Amazonは価格設定を誤った。同社はわずか数万台しか端末を売ることができず、結局1.7億ドルの評価損を計上するはめになった

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook