Amazon、宅配ロッカーの “Hub” を全米展開

AmazonのHubが登場してから約1年がすぎた。同社はアパート居住者用の配達ロッカーを静かに導入し、その後さまざまな問題点を解決してきたに違いない。今日(米国時間6/19)午前、Amazonは同サービスを正式発表し、全米展開を開始した。

サービス自体はAmazonが一部地域でこれまで実施してきたものとさほど変わらない。ロッカーは建物内に置かれ、利用者はキーパッド経由でアクセスする。アイデアは、管理人から荷物が届けられるのを待ったり、直接配達を受け取るために時間を合わせたりする手間を省くことだ。

毎度のように不在票を受け取っては、郵便局の長い行列に並んでいるアパート住民の一人として、私はこのアイデアを支持したい。そして正直なところ、私は玄関(や車)への出入りをAmazon(あるいはほかの誰か)に託すやり方をあまり気に入っていない。イレギュラーな形状の荷物をどう扱うかはまた別の問題だ。

今回のニュースで特に興味深いのは、これがAmazon専用ではないことだ。同社によると、Hubは「どの送り手からの配達」にも使えるという。では同様のサービスを提供するほかのサービスではなくAmazonを使う理由は何か? 当然価格だ。Amazonはライバルを出し抜くことにかけていつもぬかりはない。Hubも例外ではないはずだ。しかもシステムの24時間サポートも提供している。

同社は、すでに50万世帯が新サービスを利用可能で、毎月「数千単位」で増やしていくと言っている。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

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TechCrunch Japan

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