Amazon Music(アマゾンミュージック)は米国時間11月2日より、米国のユーザーを対象に、一部のポッドキャストで自動生成された同期トランスクリプト(文字起こし)の提供を開始する。iOSおよびAndroidのAmazon Musicアプリの最新版では、Amazon Originals(アマゾンオリジナル)とAmazonが所有するネットワークのWondery(ワンダリー)が提供する一部のポッドキャストの最新エピソードの文字起こしが提供される。また、American Public Media(アメリカンパブリックメディア)、audiochuck(オーディオチャック)、Cadence13(ケイデンス13)、The New York Times(ニューヨークタイムズ)、Stitcher(スティッチャー)、TED(テッド)が提供する「My Favorite Murder(マイフェイバリットマーダー)」「Crime Junkie(クライムジャンキー)」「Modern Love(モダンラブ)」「This American Life(ディスアメリカンライフ)」などの一部の番組でも文字起こしが利用できるようになる。
2020年9月にAmazon Musicにポッドキャストを追加して以降、この文字起こしは同アプリが実装した初めての大きなポッドキャスト機能だ。Spotify(スポティファイ)は、5月にSpotify Exclusive and Original(エクスクルーシブアンドオリジナル)の番組に対して同様の機能をベータテストした。Apple Podcastのクリエイターは、番組ノートに文字起こしを記載することができ、それをアプリ内で検索することができるが、今回のAmazon Musicのように音声と同期していなかった。
リスナーはアプリ内でパラグラフ形式の文字起こしを読むことができ、ホストがいう言葉がハイライトされているのをみながら一緒に聞くこともできる。この機能は、ポッドキャストの特定の場所を探すのにも役立つ。カーソルをドラッグすると、ビデオのサムネイルのプレビューを見るように、話されている言葉のプレビューを見ることができる。
音声のみのメディアであるポッドキャストにとって、聴覚に障害のある視聴者にも楽しんでもらうために、文字起こしは不可欠なものだ。多くのポッドキャストは、すでにウェブサイトに文字起こしを掲載しているが、この機能は、番組を体験するための別の方法を提供する。ライブオーディオの場合、ライブキャプションはアクセシビリティに不可欠な機能だ。Twitter Spaces(スペース)はこの機能を提供しているが、Clubhouse(クラブハウス)はまだこの機能を実装していない。
画像クレジット:Amazon Music
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(文:Amanda Silberling、翻訳:Yuta Kaminishi)