Amazonが、Amazon MusicにAlexaの機能を組み込んだ。iOS版およびAndroid版の双方に実装され、音声コントロールが行えるようになったのだ。Amazonの発表によれば、使えるのはアメリカ、イギリス、ドイツ、およびオーストラリアだとのこと。音声コマンドで実施できるのは、再生する曲、アーティストの指示であったり、あるいはドライブ、ランニングなどといったシチュエーションに応じた曲をリクエストすることだ。EchoスピーカーでAlexaを利用していた人にとっては馴染み深い機能だろう。
やはりEchoで利用できる機能だが、歌詞はわかるが曲名がわからないといった曲をリクエストすることもできる。
Echoスピーカーでは、天気予報やニュースの問い合わせだとか、あるいはタイマーやリマインダーの設定に並んで、音楽再生も代表的ユースケースとなっている。そのような状況の中、音楽アプリケーションにAlexaを導入するのは当然の選択といえるだろう。
今回のAlexa導入により、SpotifyやApple Musicとの差別化を行なって、第3位のポジションからの脱却を目指す意味もある。なるほどApple MusicはSiri対応ではある。ただしそれはAppleユーザーに対してのみの話だ。Siriと連携したApple Musicを楽しめるのは、iPhone利用者に限られているのだ。
Amazonは、Alexaのモバイルアプリケーション対応を徐々に進めつつあるようだ。
今年になって、まずはiOS版のショッピングアプリケーションにAlexaを導入し、夏にはAndroid版でも対応した。
Amazonとしては、Echoデバイスを使っていない人々にもAlexaおよび音声アシスタントの便利さを感じてもらい、そして自らの商機を広げようとする意図があるのだろう。Echoの購入を考えている利用者に対して、さまざまなアプリケーションを通じてAlexaの魅力を伝えようとしているわけだ。Amazon Musicの利用者がAlexaの便利さを感じてくれれば、Google HomeやAppleのHomePodではなくてEchoを選択する可能性も高まることになる。
Alexaと連携するのはAmazon Musicの最新版での話だ。旧版を持っている場合には最新版にアップデートする必要がある(訳注:日本では未対応です)。
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(翻訳:Maeda, H)