Amazonが「試着してから買えます」というアパレル通販サービスを発表したのは昨年夏だった。Prime Wardrobeは招待オンリーのベータテストを終え、今日(米国時間6/20)、アメリカのすべてのプライム会員向けに正式スタートを切った。 このサービスはこれまでも段階的に対象を拡げていたので多くのプライム会員はすでにメンバーになっていたかもしれない。
Prime WardrobeはStitch Fix、Trunkなどの個人別にカスタマイズされたアパレル通販が人気を得ているトレンドに対するAmazonの回答だ。こうしたサービスではユーザーごとにシステムが個人別に選んだワードローブを詰めた箱が定期的に送られてくる。顧客は推薦されたアパレルを自宅で試着してみて気に入れば手元に残し、それ以外は送り返せばよい。
ただしPrime WardrobeはStitch Fixのようなキュレーション・サービスではなく、もっとDIY的だ。つまりスタイリストではなく、ユーザー自身が箱に詰めるアイテムを選ぶ。1回に注文できるのは最低3点、最高8点となっている。試着期間は1週間で、その期間内なら必要ないアイテムは無料で送り返せる。
ライバル同様、Prime Wardrobeも女性だけではなく、男性、子供、ベビーもの対象だ。
このサービスはアパレル通販が抱えてきた最大の問題の解決を狙っている。つまり試着だ。
衣類というのはたとえ同じ号数でもデザイナーごとにサイズや形状が異なる。アイテムのサイズや着心地、自分に似合うかどうかなどは試着してみる以外知る方法がないことが多い。試着してみると短すぎたり、長すぎたり、どこかがつれたりする。生地の風合い、ドレープの形状、縫製の出来、等々気になる点は無数にある。
その点、自宅の姿見の前でじっくり試着できていらないアイテムは簡単に送り返せるというのは、こうした障害を取り除くのに絶好だ。
ただAmazonのアパレルのオンラインの品揃えのすべてがPrime Wardrobeの対象ではないのでご注意。ユーザーはPrime Wardrobeのセクションにあるアイテムのみ注文できる。
取り扱うブランドはAmazonのオリジナル以外、Lilly Pulitzer、Tommy Hilfiger、Adidas、Guess、Levi’s、Calvin Klein、Nine West、Fossil、Lacoste、Hugo Boss、Stride Rite、Disney、Puma、Crazy 8、Gymborree、New Balance、Stuart Weitzman、Rebecca Taylor、J Brand、A|X Armani Exchangeなどのビッグネームが揃っている。【略】
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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+)