AndroidアプリがGoogle App Engine上の各種サーバ機能をクラウドサービスとして簡単に利用できるMobile Backend Starter

Googleが今日(米国時間6/1)、Mobile Backend Starterのローンチを発表した。Androidデベロッパはこのサービスを使って、GoogleのApp Engine上で動く自分のアプリのクラウド展開ができる。すなわちこのサービスにより、ワンクリックでモバイルのバックエンドや、ストレージサービスを伴うクライアントサイドフレームワークの展開、それにGoogle Cloud Messaging継続的クェリ、Googleの認証認可機能にアクセスできる。

Googleの主張によると、今成功しているモバイルアプリの多くがサーバのインフラが持っている機能を利用して自分のサービスを動かしている。しかしそれは多くのモバイルデベロッパにとって、面倒な雑務になってしまう。そこで今回のツールは、デベロッパがバックエンドのコードを1行も書かずにサーバのインフラサービスを利用できる方法を提供する。しかもそれはApp Engine本体の上で動くので、そのバックエンドはスケーラビリティやアプリからの負荷耐性が完璧である。

利用を始めるためには、デベロッパはまずMobile BackendのサンプルアプリケーションをセレクトしてからApp Engineの新たなプロジェクトをスタートし、ここに書かれているインストラクションに従う。Googleは“ワンクリック”の簡便性を強調しているが、バックエンドの展開に関しては確かにそうでも、プロジェクト全体が快調に動くようになるまでには、いろいろとやることがある。

Googleがこのツールを初めて紹介したのは先月のI/Oデベロッパカンファレンスだったが、今日やっとリリースされたようだ。プロジェクトのソースコードはGitHub上で入手でき、またI/Oのときのこのツールに関するセッションは、下のビデオで見られる。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


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TechCrunch Japan

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