探しているコンテンツがモバイルアプリの上にある、ということがますます増えている〔単なるコンテンツをアプリ化したものも多い〕。そこでGoogleの検索は、アプリもインデクシングの対象にしている。そして今度からは、なんと、個々のユーザーのスマートフォンも検索の対象になる。その新しい検索モードはGoogleの“In Apps”というアプリで実現し、ユーザーの自分のフォーンの連絡先やメッセージ、音楽、ビデオ、タスク、ノートなどなどが検索される〔今後順次〕。
Googleの提案によると、“In Apps”で検索するとたとえば、検索した映画が数週間前に友だちとチャットしたメッセージの中に見つかる、ということがありえる。新しいレストランの名前も、見つかるかもしれない。好きな曲を検索して、それをたまたま自分が使っている音楽ストリーミングアプリで聴けたり、YouTubeのビデオで見れたりするだろう。
いまのところ“In Apps”が検索するのはGmailとSpotifyとYouTubeだけだが、Googleは今 Facebook Messenger, LinkedIn, Evernote, Glide, Todoist, Google Keepを加える作業をしている。これらの提供は、数か月後だそうだ。
Googleのこれまでの検索は遠くのサーバーが行っているが、“In Apps”の検索はユーザーのスマホ上で行われる。だからユーザーのプライベートな情報がGoogleなど外部へ送られることはない、とGoogleは言っている。だからその検索は、オフラインでもできる。またGoogle Appの設定(Settings)ページで、In Appsが検索してもよい/よくないアプリを指定できる。
Googleはアプリ内コンテンツを検索の対象にするためのインデクシングプロジェクトを前からやっており、昨年はその対象に、対応するWebコンテンツのないアプリも含まれた。またそのアプリがユーザーのデバイスにインストールされていなければ、それを仮想マシンからストリームする機能も加えられた。
ただしアプリ内コンテンツの中には、Googleの検索クェリにかからないものもある。ホテルの料金や天気予報はOKでも、買い物リストや友だちへのメッセージなど、個人的なコンテンツはGoogleの標準的な技術ではインデクシングできない。それらを検索できるためには、モバイルのオペレーティングシステムに踏み込む必要がある。そこで今回のIn Appsアプリは、当面Androidのみだ。
Googleによると、今度のLGの新型機V20で初めて専用のホーム画面へのショートカットが提供され、また新たな“In Apps”モードではセカンドスクリーンが提供される。