多くのライバルたちがスマートウォッチを発売するのを見た後、AppleはApple Watchのベールを剥いだ。その外観は、Androidウォッチとあまり変わらない ― 小さな四角形のタッチスクリーンがベルトで腕に巻かれている。しかし、Tim Cookはすぐに、優れたユーザーインターフェースを作るために、数多くの試行錯誤を繰り辺してきたことを強調した。特に、Apple Watchのナビゲーションはデジタル・クラウン(竜頭)と呼ばれる小さなスクロールホイールに依存している。BlackBerryの携帯電話やiPodで見た、あの再来だ。
マップをズームしたい時は、ダイヤルを回せばよい。メッセージスレッドを読んでいる時、同じ小さなダイヤルを回せばスクロールできる。そして、ホーム画面に戻りたくなったら、ダイヤルを押す。
「私たちがやらなかったのは、iPhoneのユーザーインターフェースを圧縮して、腕時計にすること」とTim Cookは言った。
メールに返信するための小さなキーボードはない。すべてがウォッチのためにデザインし直されている。メッセージを受信すると、返信用の定型文が出てくるが、カスタマイズできる絵文字を送ることもできる。しょっちゅう使うものではなさそうだが。
ホーム画面は、円形アイコンが並ぶ無限グリッドだ。求めるアプリが見つかるまで指でスワイプしてホーム画面の中を移動する。このホーム画面は、アプリの小さなマップのように見える。
他のスマートウォッチと同じく、Apple Watchは今のところ用途の殆どが通知、ウィジェット、および音楽のコントロールだ。一緒に使えるのは、新しいiPhone 2機種と、iPhone 5、5c、5sだけだ。Apple TVも操作できる。また、WatchのApple Mapを使って、ナビゲーションで曲がり角を手首への触覚フィードバックで感じることができる。Apple Payの支払いにもWatchを使えるが、Touch IDを使うためにiPhone 6も必要だ。
「タッチだけでなく、画面は押された力も検知する」とJony Iveがビデオの中で語った。Apple Watchはタップとプレスを区別する。これは、誤ったタップを防ぐために有効だ。
デベロッパーもアプリを開発できる。Twitter、American Airlines、およびStarwood Hotelsがステージでデモされた。これはアプリ開発者にとって全く新しいエコシステムであり、興味深いユースケースが考えられる。Starwood Hotelの部屋は、ドアロックにWatchをかざすだけで開くことができる。これはまだはっきりしていないが、Apple Watch専用の新しいApp Storeができると思われる。
全体的に見て、ユーザーインターフェースは非常に洗練されており、使い慣れたiOSデザインを共有している。ハードウェアもソフトウェアもおもちゃには見えない。竜頭に慣れるには少し時間がかかるだろう。だだし、それはあなたがBlackBerryユーザーでなかった場合だが。
【日本語版注:原文のフォトギャラリーに写真が多数あります】
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(翻訳:Nob Takahashi / facebook)