Apple、セレブのヌード写真流出に関してiCloudへの不正アクセスを認める―システムのハッキングは否定

ジェニファー・ローレンスら100人前後の女性セレブの ヌード写真がインターネットに流出した事件ついて、Appleが公式声明を発表し、iCloudストレージ・システムに何らかの脆弱性があったことが原因ではないかという推測を強く否定した。ただしAppleはシステムのセキュリティーが破られたことはないとしたものの、一部のユーザーのアカウントがフィッシング、パスワードや「秘密の質問」の答えを推測するなどの一般的な方法によって不正にアクセスされた形跡があることは認めた。

Appleの声明の全文は以下のとおり。

カリフォルニア州クパチーノ(BUSINESS WIRE) 一部のセレブの写真の流出に関して、われわれの調査結果をアップデートする。ユーザーのプライバシーとセキュリティーはわれわれの最大の関心事であるので、この憎むべき盗難に気づくと同時に全力で調査を開始した。40時間に上る調査の結果、一部のセレブのアカウントが不正にアクセスされた形跡があることを発見した。その方法はユーザーを個別に標的としたパスワード推測、「秘密の質問」の答えの推測など、これまで無数に繰り返されてきた伝統的なものだった。いずれのケースでもiCloud® やFind my iPhoneを含むAppleのシステムそのものへのハッキングではなかった。われわれは捜査当局と協力して犯人の身元の割り出しに当たっている。

こうした被害を防ぐため、強いパスワードと2ステップ認証を利用するよう勧める。詳細いついてはこちらのウェブサイトを参照。 http://support.apple.com/kb/ht4232

要するにiCloudのアカウントの一部が不正にアクセスされたが、それはAppleのシステムの脆弱性によるものではなかった、ということだ。不正アクセスの手口は個人ごとにさまざまな情報を収集してパスワードを推測するなどきわめて古典的なものだった。

[原文へ]

(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+