Appleはユーザーの声に耳を傾けていることが、iTunesライブラリーからU2のアルバムSongs of Innocenceを完全に削除するツールを提供したことで明らかになった(via 9to5Mac)。このアルバムは、先週Appleが新しいiPhone 6を発表した際に、イベントの一環として5億を越えるiTunes登録ユーザーに無料で配布された。しかし、一部のユーザー(例えば本誌のMatt Burns)は、自分のコレクションの中に突然U2のアルバムが入ってくることを喜ばなかった。このアイルランド出身のスーパーポップバンドのファンであるか否かにかかわらず。
無料アルバムは、AppleおよびBono率いる音楽一座による紛れもなく素晴らしいプレゼットだったが、自分のコレクションに存在しているということは、クラウドベースのiTunesから購入する人は、遅かれ早かれこれをダウンロードすることになる。また、コレクションを見た誰かは、あなたの人類における役割について必然的に何か意見を形成するだろう ― 正当であろうとなかろうと。
Songs of Innocenceの削除は簡単で、リンクに従って、iTunesストアアカウントにログインすればよい。これで削除が完了したメッセージが表示されるが、既にダウンロードしている人は、実際の曲を別途削除する必要がある。
U2のSongs of InnocenceをiTunesミュージックライブラリーおよび購入済みから削したい時は、削除することが可能だ。アカウントからアルバムが削除されると、購入済みとして再ダウンロードすることはできない。後日そのアルバムが欲しかなった場合は、再度入手する必要がある。アルバムは2014年10月13日まで誰にでも無料で配布されており、それ以降は購入すれば利用できる。
正直なところ、私の人生にはどちらの意味でも影響はなかったが、Appleがこのツールを提供するという姿勢は歓迎したい。U2は地球最大のポップグループかもしれないが、実質的にこれはAppleが「おっと失礼、それは〈あなたの〉コレクションだ。私たちはそれを尊重しなければならない」と言っている。アルバムに関して心変わりしたら、いつでもiTunesから再ダウンロードできるが、無料なのは10月13日までで、それ以降は有料購入になる。
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(翻訳:Nob Takahashi / facebook)