Apple、売上新記録達成もiPhone “5c” は成長の鍵ではなかったようだ

Appleの2014年Q1のiPhone売上は過去の記録を破り、2012年のSamsungと同じく、四半期にスマートフォン5000万台を出荷する能力を示した。しかし、前年同期と比べてわずか300万台、7%しか販売台数は増えていない。これは過去数年と比べてはるかに少なく、同社を見守る人々の注目をすでに集めている。

iPhone 5cがAppleの期待ほど売れていないという疑惑は、平均販売価格(ASP)が裏付けている。ASPの低下は、より高価なiPhone 5sがはるかに多く売れていることを示唆しており、収支会見でApple CFO Peter Oppenheimerが、iPhone 5sの供給不足に触れたのに5cについては言及しなかったこととも符合する。Appleは北米でiPhone 5sを予想以上に販売したとCEO Tim Cookは説明した。その結果適切な「配分」が困難となり、北米市場は前年より縮小した。さらにCookは、キャリアの機種変更ポリシーの変更も北米における売上に影響したことをほのめかした。

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AppleaのiPhone戦略変更に関して、いくつか可能性が考えられる。第1に、Appleは低価格iPhoneというアイデアをもっと明確に示す必要がある ― iPhone 5cがそうなるはずだったが旧機種と変わらない価格だった。第2に、最近Wall Street Journalが報じた、Appleが今年発売するiPhoneには、プラスチック筐体を使わないだろうとする記事の根拠を示すことだ。

最上位機種と豪華なメタル仕上に再度焦中することは、iPhone 5cに対処する一つの方法だが、それが成長プランにどう影響を及ぼすかは不明だ。新興市場は、今もスマートフォン成長の鍵を握る主要ターゲットであり、そこでは低価格機が注目を浴びる。Appleが今後iPhone 5cについて何かを語るかもしれないので、引き続き注目されたい。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook