ARKitは、iOS 11で最大の変化の1つだ。舞台裏でAppleは、iPhoneを非常に有能な拡張現実(AR)装置に変えようとしている。Felix Lapalmeは、マップアプリのソースコードを見て、Appleがturn-by-turn[曲がり角ごと]ナビゲーションにARを利用するのではないかと探ってきた。
そして7月22日、iOS 11のベータ版を掘り返していたLapalmeは、マップアプリの中でこの謎めいた3D矢印を発見した。
従来のナビゲーションアプリのように、Appleはこの矢印をマップの経路案内に使うのだろうと思う人もいるかもしれない。しかし、コードの中には、徒歩ナビゲーションを利用中、顔の前で端末を傾けるよう指示する部分がある。
それに加えて、マップアプリはiPhoneのカメラを使うことになるらしい。これはiPhone 8が内蔵する可能性のある機能に関する大きなヒントだ。そして、そこにヒントがあるとき、Appleは隠そうとする。
[うーむ、これに関連するコードは全部消えているようだが、3D矢印だけは残っている]
GoogleのProject Tangoを覚えているだろうか。その中でGoogleは、美術館やショッピングモールなどの室内ナビにARを利用することを約束した。
すでにAppleは、空港やモールの詳細マップをiOS 11に組み込む計画があることを公表している。iOS 11と次期iPhoneは9月に公開される。だからもしAppleが、空港内を歩き回ったり、近くのコーヒー店を見つけるのにARを利用すると発表しても驚くにはあたらない。ARKitフレームワークを試しているAndrew Hartというデベロッパーが作ったアプリを下に貼ってあるが、これと似たようなものになるのだろうか。
[原文へ]
(翻訳:Nob Takahashi / facebook )