Appleは先ほど次世代OSのベータ版のv4をリリースした。これにはiOS、tvOS、 macOS、watchOSが含まれる。特に注目されるのは絵文字のセットが一新されたことだ。多数の新しい絵文字が追加され、既存の絵文字もデザインがアップデートされた。
Appleは新しい絵文字の一部をサイトで公開しているが、これだけでも多くの変更がみてとれる。まず既存の絵文字については性差別化の撤廃に留意したアップデートが行われた。たとえばスポーツでは女性アスリートの絵文字が充実した。
既存のデザインが一新された絵文字も多い。ピストルの絵文字は消え、代わりに水鉄砲の絵文字が追加された。
新しい旗が追加された。今回は国旗ではなく、LGBTのシンボルのレインボーフラッグだ。
iOS 10でAppleは絵文字に非常に力を入れている。この秋に正式公開される予定のiOSでは、QuickTypeの単語バーに絵文字を含んだ候補が表示される。メッセージでは絵文字だけを送信した場合、これまでより3倍も大きく表示されるようになった。私が個人的に気に入っているのは絵文字化機能だ。入力を絵文字キーボードに切り替えると、iOSは既存のテキスト中で絵文字に置き換え可能な単語をハイライト表示する。タップするだけで単語は魔法のように絵文字に変わる。
現在iOSまたはmacOSの公開ベータ版プログラムに参加している場合、今日はまだアップデートは行われない。Appleはアップデートをいくつかの段階に分けるのが通例だ。新バージョンはまずデベロッパー版が公開される。つまり年額99ドルを支払ってデベロッパー・アカウントを取得したユーザー向けだ。これで大きなバグが発見されなければiOS 10、macOS Sierraがアップデートされる。これには数日かかる見込みだ。
もちろん新しいiOS 10には他にも無数のアップデートを受けている。 強化されたSiri、スクラッチで作りなおされたメッセージ・アプリ、等々だ。これらについて私はこちらの記事で紹介している。
しかし正直に言えば、新しい絵文字こそユーザーをiOS 10にアップデートさせる切り札になりそうだ。他のユーザーがぴかぴかの新しい絵文字を使っているのに自分だけ取り残されたくはないはず。
アップデートを今日ダウンロードできるのは上記のようにデベロッパーやMac App Storeのオーナーに限られる。
[原文へ]
(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+)