Apple、来月Retina iMacを発表か? 高DPI時代の幕明けだ

Appleはこの秋、OS X Yosemiteと共に、ついにRetina iMacを発売する可能性がある、と9to5Macの最新記事が伝えている。最終テストに近い段階だと言われるこの新機種が登場すれば、それは「判別可能なピクセル時代」の終りを予感させるものだ。

Retina iMacは、はるか昔の2012年6月に初のRetina MacBook Proが発表されて以来、開発中であるとの噂によって、想像は膨らむばかりだった。AppleにおけるRetinaデスクトップ機の開発は、iMacに必要な画面サイズの高解像度モニタの製造コストのために遅れていたに違いない。一番小さいiMacでさえ21.7インチのディスプレイを装備しており、15インチのRetina MacBook Proよりはるかに広い面積を占めている。

2年と少しの時間によって、Appleはディスプレイ製造メーカーのコスト効率を高め、超HDテレビやパソコンモニターによって高解像度ディスプレイが普及してきた。そして、近く公開されるOS X Yosemiteのベータ版には、現行iMacの画面サイズに合わせたRetina解像度への参照コードが見られるという。

これらの新iMacは、現行モデルの薄い筐体をそのまま使い、非Retina版と共に販売されるだろうと報じられている。これはRetinaノートを発売した時のやり方だ。Retinaディスプレイは、4Kビデオの編集に多大な恩恵を与えるだろう。Final Cut ProおよびiMovieのアップデート版は高解像度ビデオをサポートするだろうとも記事は書いている。

Appleのデスクトップ製品ラインにとって、最後の大きな変更は薄型筐体で、機能面における大きな改善は久しぶりだ。この新しいエネルギーの注入により、ホリデーショッパーの購売意欲を刺激することができるかもしれない。

実際のところ、Appleデスクトップ機は現在の解像度でも殆どのニーズを満たしている。多くの人々の座席位置からでは、ピクセルが識別できる等の「低解像度感」もない。しかしRetinaへの飛躍によって、デスクトップで印刷物レベルの鮮明さを体験できるようになるだろう。ただ、未来が高DPIにあることは間違いないとしても、来月見るであろうこのカテゴリーのMacは、おそらくハイエンド消費者とプロフェッショナルをターゲットにしたものになるだろう。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook