今朝(米国時間7/4)、アメリカ特許商標局がAppleに対して興味ある特許を認めたとAppleInsiderが報じた。
最近のiPhoneとiPod付属のイアホンは多少改良されているものの、全体としてAppleのイアホンはあまり上出来とはいえない。個々のユーザーの耳道の形状に合わせて音質がカスタマイズされるという今回の特許は画期的なイアホン・テクノロジーとなる可能性を秘めている。
いささかSFっぽく聞こえる特許だが、概要としては、ユーザーの耳の電導や音の反響のスペクトルなどの情報をセンサーで収集し、それに基づいてイアホンから出力される音のレベル、バランス、イコライザーの設定、ノイズ・キャンセルなどを最適化するのだという。
これによって小型のイアホンが持つ不完全なシーリングという問題に効果的な対処ができるということだ。またこの特許にはイアホンの装着状態が不適切な場合にユーザーに注意を喚起する機能が含まれている。つまりイアホンを耳に入れなおすよう求めるのだろう。
Appleはこれまでもイアホン・テクノロジーの改良に努力してきたが、ホームランといえるほどのプロダクトは生み出していない。この特許が実際の製品に応用されれば革命的な改良となるかもしれない。
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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+)