AppleがMLBと契約、今年は各チームがダッグアウトでiPadを使用

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MLBはNFLのやり方に倣って今年のシーズンから、ゲーム中にタブレットを使用することになった。

ただしそれはMicrosoftのSurfaceタブレットではなく、MLBはAppleとの契約により30の傘下チームすべてにiPad Proを支給する。

そのiPadを使ってチームの監督は、過去のゲームのデータやビデオを見たり、またピッチャーとバッターの相性をシミュレーションする、などのことができる、とWSJは報じている

注目すべきは、各チームのiPad上のデータがチーム固有のもので、リーグ全体用のデータベースから得られるものではないことだ。したがって、どんなデータを集めて、それらをどのように分析するかも、各チームの競争的アドバンテージを決することになる。情報へのより容易で対話的なアクセスの方法についてのみ、Appleは彼らをお助けする。

支給されるデバイスは大型12.9インチのiPad Proで、各チームのロゴ入り特注ケースに収められる。

メインのアプリとしては、 MLBのAdvance Media DivisionがAppleのデベロッパーからの協力のもとに作ったカスタムアプリMLB Dugoutが使われる。

契約の形はNFL-Microsoftのそれと似ていて、デバイスは監督用の正規のツールであると同時に、広告も表示される。

NFLは紙からデジタルツールへの移行でさまざまな成長痛を経験したようだが、MLBも同じ経験を味わうかもしれない。というか、Appleによれば、NFLチームのほとんどが、人に見られないところでiPadを使っている、という。Surfaceは、彼らにとって技術的に難しいのだそうだ。

Appleは本誌TechCrunchに、この契約を確認した。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

投稿者:

TechCrunch Japan

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