Appleの悪いニュースと海外および国内市場の成長鈍化によって、木曜日(米国時間1/3)の株価はあらゆる主要市場で急落した。
投資家たちはAppleだけで750億ドルの価値を失った。株価の下落はほとんどがAppleのニュースによるもので、NASDAQが3%、202.44ポイント、Dow Jones工業平均は2.8%、660.02ポイント下がった。
Appleは昨日午後取引を一時停止し、来季の利益予測を下方修正した。
昨日遅くにAppleが発表した中国での売上急落のために予想利益が数十億ドル減少するというニュースは大量の売りを呼び、年末の取引で得た上昇(近年で最大の1日の株価値上がり)を消し去った。
Appleの中国での苦難にはさまざまな要因が考えられる、とD.A. Davidsonの上級アナリストTom Foreteは言う。中国経済の弱体化、中国消費者の愛国心の過熱、あるいは国内メーカーの優れた選択肢など、すべてが要因になりうる。
売上の伸び悩みは中国だけではないとForteは指摘する。インド、ロシア、ブラジル、およびトルコでも新型iPhoneモデルの売上は鈍化しているという
投資家の懸念はAppleの弱さだけではない。12月の中国の製造は成長から縮小へと転じており、現地のアナリストらは少なくとも今年前半は苦しみが続くと予想している。
「今年前半にはさらに減速が悪化すると予想している。その後都市不動産市場の規制撤廃を中心した本腰を入れたせいぶの緩和・刺激策が実施され、今年後半には安定あるいは小規模な反発もあるかもしれない」と香港Nomuraのチーフ中国エコノミストTing Luが、Financial Timesに掲載されたレポートで語った。
米国の製造業も、The Institute for Supply Management[ISM:サプライマネジメント協会]の発行した工業指標によると好調とはいえない。同協会のインデックスは最近2年間で最低を記録した。
「あらゆる部分で不確定要素が多く、ビジネスは停滞している」とISMの製造調査委員会のTimothy Fiore委員長がBloombergに言った。「どこを見ても何をとっても混沌状態だ。ビジネスは混沌の中ではやっていけない。これはそれらの問題のいくつかを解決する必要があるという警告だ」
インデックスはまだ米国産業の深刻な縮小を示す閾値より上にあるが、製造業調査における前月から5.2ポイントの下落は、10年前の金融危機と2001年9月11日の同時多発テロ後の不況以来最悪の数字だ。
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(翻訳:Nob Takahashi / facebook )