Appleの第1四半期売上は11.6兆円と過去最高だが市場は無反応

Apple(アップル)は米国時間1月27日に第1四半期の決算を発表した。収入は予測を上回る1114億ドル(約11兆6200億円)で過去最高を記録した。ところが決算の発表後、時間外取引の株価はわずかに下落した。投資家は、この決算にほとんど関心を示さなかったようだ。

収入は巨大な金額であるだけでなく、第1四半期決算のアナリストの予測も上回っていた。Appleは1株当たり利益と収入の双方で投資家の期待を上回た。アナリストの予測は売上1033億ドル(約10兆7700億円)、1株当たり利益1.41ドルだった。この点でもAppleは1.68ドルを記録し、期待を上回っている。

GameStopやAMC Entertainmentのような人気株、いわゆるミーム株は、100%を超す上昇率を示しており、 今回の反応の低さは市場一般が大型テクノロジー株に一段と大きな成長と時価総額の達成を期待していることを示すものだ。今回の決算の発表で衝撃的な値動きがなかったとはいえ、Appleの株価は2020年10月の第4四半期決算発表後から、さらに23%以上上昇している。

第1四半期のAppleの収入は、前年比で20%のアップとなっている。大部分は単一の地域、つまり中国市場におけるものだった。この地域の四半期収入は、昨年比で136億ドル(約1兆4000億円)から57%増加して213億ドル(約2兆2200億円)以上となった。

製品分野別の収入では、もちろんiPhoneがキングであり、売上高は656億ドル(約6兆8400億円)と前年同期の560億ドル(約5兆8400億円)から大きくアップした。AppleのiPhoneの新バージョンのリリーススケジュールが今回はやや遅れたため、第1四半期には新バージョンのセールスが例年より多く含まれている。

iPhoneが好調だっただけでなく、iPadもMacの売上高を上回った。Macの売上高は87億ドル(約9100億円)、iPadの売上高は84億ドル(約8100億円)と、このカテゴリーでも多く伸びた。ウェアラブル、ホームお呼びアクセサリー部門は130億ドル(約1兆3500億円)、サービスは158億ドル(約1兆6500億円)とこれも新記録となった。

決算発表にともなう電話記者会見の内容もフォローする予定だ。

関連記事:アップルがインドで最高の四半期を迎える、150万台のiPhoneを販売し市場シェアは2倍に

カテゴリー:ハードウェア
タグ:Apple決算発表

画像:Olly Curtis/Future / Getty Images

原文へ

(翻訳:滑川海彦@Facebook

投稿者:

TechCrunch Japan

TechCrunchは2005年にシリコンバレーでスタートし、スタートアップ企業の紹介やインターネットの新しいプロダクトのレビュー、そして業界の重要なニュースを扱うテクノロジーメディアとして成長してきました。現在、米国を始め、欧州、アジア地域のテクノロジー業界の話題をカバーしています。そして、米国では2010年9月に世界的なオンラインメディア企業のAOLの傘下となりその運営が続けられています。 日本では2006年6月から翻訳版となるTechCrunch Japanが産声を上げてスタートしています。その後、日本でのオリジナル記事の投稿やイベントなどを開催しています。なお、TechCrunch Japanも2011年4月1日より米国と同様に米AOLの日本法人AOLオンライン・ジャパンにより運営されています。