Appleは2014年Q2の業績を発表し、売上は456億ドル、純利益は102億ドル、1株当たり利益(EPS)11.62ドルだった。1年前の同四半期と比較して、売上が4.6%、EPSは15.2%上昇した。
Fortuneによると、アナリストらの合意は、売上434.5億ドル、1株当たり利益10.22ドルで、対前年比の売上が微減、EPSは微増との予測だった。
前回の業績報告での指針では、売上は420~440億ドル、総利益率は37~38%と予測していた。過去1年間、Appleの指針は非常に精度が高く、予測の上限は実際の業績と極めて近かった。
言い換えれば、アナリストもApple自身も、平坦な四半期を予想していた ― 売上横ばい、利益率横ばい、純利益横ばい、すべてが横ばい。これは主として、iPad売上の微減とiPhone売上の微増によるものだ。
しかしこの四半期は例外だ。Appleは、期待以上の実績を上げた。特に、iPhoneは今期の大人気商品だった。海外、特に中国における好調のおかげだろう。
ハードウェア
Appleは、iPhone 4370万台、iPad 1640万台、Mac 410万台を同期中に売った。1年前の2013年Q2と比べ、iPhone売上は16.8%増、iPad売上は15.9%減だった。ハードウェア売上の詳細は、本誌の別稿を読まれたい。
「私たちは今四半期の結果、特にiPhoneの好調な売上と、サービス部門の過去最高の売上に大いに満足している」とApple CEO、Tim Cookがリリース文で述べた。「今後もAppleだけが市場に提供できる新しい製品やサービスを導入することを楽しみにしている」
海外売上
中国は、今日の業績を支える主要な理由の一つだ。Appleは、既に土台を固めた国々で販売を伸ばすことに苦戦してきた ― 他の探さなくてはならなかった。しかも、最近China MobileがiPhoneを新たにサポートした。Q1はAppleにとって通常好調な四半期だが、中国に関しては、2014年Q2はQ1よりも良い成績を収めた。中国に関しては本誌の別稿に詳した。
Appleの財務戦略
Appleは、同社の財務戦略についていくつかの発表を行った。まず、6月1日に、7対1の割合で株式分割を行う。同社は株式買い戻しプログラムに300億ドルを追加した。そして、配当は8%上昇した。これは、魅力的な買い戻しプログラムと言える。
Appleは、積極的な買い戻し戦略を遂行中だ。去る2月、同社は140億ドル相当のApple株を再購入した。自社株の買い戻しは配当に代るものであり、自分の持ち株が現在安値であると考えていることの証明だ。これまで株価への目に見える影響は見られなかった。
しかし、今日の変更がこれを変えた。株価は発表後に7%以上はね上った。Appleの財務戦略については本誌の詳細記事を参照されたい。
指針
Apple自身による2014年Q3の指針は、売上が360~380億ドル、利益率は横ばいで37~38%と予測している。同社の前年同期の売上は353億ドルだったので、Appleは今も成長企業である。
画像提供:Bryce Durbin
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(翻訳:Nob Takahashi / facebook)