AppleのIT部門と学校への侵攻は続く。「秘密」の優良顧客価格を改訂

Appleのロイヤルティー・プログラムをご存じなくても無理はない。それは実に正当な理由によりあまり公にされていないからだ。12ヵ月間にApple製品を5000ドル以上購入するような人物のみを対象にしている。

その種の「人物」と、ふつう組織であることが多い ― 具体的には企業のIT部門や教育機関だ。敷居の低さから見て、企業といってもさほど大きい必要はない。ロイヤルティー・プログラムは数年前から存在しているが、最も恩恵を受けているのは大企業や大量購入が必要な学校だ。

先週Appleは、法人による購入をさらに推進するべく秘かに同プログラムを改訂した。

割引プログラムには3段階あり、12ヵ月間に5000ドル以上の “red” 段階から始まる。次は3万5000ドル以上の “green”、そしてあまり知られていない 20万ドル以上の “blue” だ。
先週の変更によって、Appleはいくつかの商品について3段階すべての割引幅を増やした。ほぼすべての割引価格ぎ数%改善されている。例えば聞くところによると、Macは低い段階で5%から6%へ、高い段階で最大8%の割引される。

サードパーティー製アクセサリーの割引率は、低段階で5%から10%に、高段階ではさらに増えている ― ただし、JawboneやBeatsのような売れ筋は対象外だ。

iPadは引き続きモデルと数量によって2~4%程度のディスカウントされる。

さらにAppleは、iPhoneもラインアップに加えた ― 同プログラムにiPhoneが登場するのは初めて。iPhoneの正確な割引率は不明だが、iPadと同程度と推測してもよいだろう。

iPadと言えば、現在50台以上に関して通常の2~4%より大きい割引率でiPadキャンペーンが進行している。興味のある団体はAppleの法人営業に電話で問い合わせることができる。

もう一つ、初めてロイヤルティー・プログラムに加わったのがApple TVだ。大した話ではないと思うかもしれないが、会議室や教室にiPadと併せてプレゼンテーション機能を加えたいと考えている団体にはかなり人気の高いオプションだ。Apple TVとiPadのAir Playの組み合わせは、プロジェクター用の他のドライバーやドングルの悪夢と比べてずっと簡単に設定できる。

「AppleTVの強みはリビングルームだったが、Air Play等のテクノロジーによって会議室や教室等でも使い道が広がっている」と512 PixelsのStephen Hackettは言う。IT部門へのApple TV展開に豊富な経験を持つ人物だ。「iOSのAirPlayはかなり前からあるが、OS XにApple TVを外部ディスプレイとして使用できる機能がついたため、テレビやプロジェクターで、多くのケーブルやビデオアダプターに悩まされることなくデータをシェアできるようになった」

「大量一括」購入者に向けたApple TVのプログラムへの追加は、Appleがこれらの分野で顧客の声を聞いていることを示す証しだ。

これらの変更は、先週AppleがiOSデバイス用配布・管理ツールを拡張したこととも符合する。これらのツールは、IT部門や学校が長年Appleに要求してきたことに対する明確な回答だ。今回の拡張には、「ゼロタッチ」セットアップや、デバイスのセキュリティー・プロファイルのロッキングが含まれている ― いずれも教育用iPadの配布担当者の仕事をずっと楽にするツールだ。

ディスカウントや商品の追加と併せ、これはAppleがIT担当者により大くの力を注ぎ、今後も彼らを引きつける努力を続けようとしている表れだ。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook


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TechCrunch Japan

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