Apple App Storeのお掃除の時間だ。Appleは、デベロッパーたちに送ったメールで、App Storeに近く訪れる変化について語っている。今や動かないアプリや、古くなってしまったアプリは、削除される。そして、今がその時だ。
“今行っているアプリの評価過程を通じて、もはや意図したように機能しないアプリや、現在のレビューの指針に合わないアプリ、あるいは時代遅れとなったアプリを削除いたします”、とAppleは書いている。
それまでのApp Storeでは、Appleはいつも、ものすごい数字を挙げていた。何百万ものアプリをインストールできる人なんかいないから、それは宣伝臭の強い数字でもあった。しかしそれでもAppleは毎年、新しい数字を共有し続けた。2016年では、iPhoneとiPad用のiOSアプリの合計が200万ある。それらはApp Storeがローンチされた2008年以降、1300億回ダウンロードされた。
でも、これらのアプリの多くは、まったく動かなかったり、あるいは、一度もダウンロードされていない。古いバージョンのiOSの上で開発されたアプリは数億にのぼると思われるが、そのほとんどがアップデートされていない。だから、App Storeを、良いアプリを見つけやすい場所にするためにも、改良すべきだ。それによってApp Storeのアプリの数が果たして激減するか、それが気になるけどね。
検索広告や、iOS 10におけるいろんなアプリのエクステンションなど、App Storeの検索ページを汚している無意味なアプリも、Appleはすべて削除する計画だ。
Appleが掃除するのは、見捨てられたアプリだけじゃない。同社は、スパム的な名前のアプリとも戦っている。たとえばApp Storeで“Instagram”で検索すると、その最初の方の結果には“[アプリ名] Photo Collage, Picture Editor, Pic Grid, F…”等々が出る。それらはすべて、削除される。
こんなSEOテクニックによって、アプリのデベロッパーたちはApp Storeの検索を騙そうとする。“pic collage”で検索したら、やはりこれらのアプリが見つかるだろう。Appleは、名前のクリーニングをして、App Storeの検索を再び、役に立つものにしたいのだ。これからは、アプリの名前は50文字未満でなければならない。
Appleは古いアプリの見直しを9月7日に開始する。立ち上げるとクラッシュするアプリは、直ちに削除される。そのほかのアプリは、最初にAppleから通知が来る。そして30日以内にアップデートされないと、そのアプリは削除される(そのアプリを再提出してもよい)。Appleはこの件に関する説明を、FAQのページに収めている。