Apple川崎は12月14日10時にオープン、国内有数のショッピングモールに出店するワケ

Apple(アップル)は12月12日、12月14日朝10時にオープンするApple川崎の報道関係者向け内覧会を開催した。出店場所はJR川崎駅に直結する大型ショッピングモールのラゾーナ川崎プラザの2Fだ。以前はファストファッションブランド大手のZARAが入居していた、広場(ルーファー広場)に面した一等地への出店となる。平日でもファミリー層を中心に非常に多くの人が行き交う場所だ。
同店は現存する店舗としては国内10店舗目、2016年2月に閉店した札幌と、2019年1月に閉店した仙台一番町の店舗を含めると通算12店舗目の直営店となる。

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ちなみにファストファッション業界は、銀座店を2018年に閉店したH&Mや、日本からの完全撤退が決定したFOEVER21など苦境に立たされているが、ZARAについてはラゾーナからの撤退ではなく、Loftが入居していた2F西側のより広いエリアへ移転している。なお、ラゾーナの3FにはFOEVER21同じく日本からの撤退が決まったAMERICAN EAGLE OUTFITTERSの店舗があるが、こちらは12月25日に閉店となり、現在全製品70%セール中だ。

Apple直営店は、9月7日にApple丸ノ内が新規オープン、9月20日にApple表参道が改装によるリニューアルオープン、9月28日にApple天神が移転によるリニューアルオープンと、iPhone 11シリーズの登場に合わせるかのように3店舗が9月に立て続けにオープンした。そしてApple川崎は、今年最後にオープンする直営店となる。

ラゾーナ川崎プラザはJR川崎駅に直結している

Apple川崎がこれまでの直営店と異なるのは、大型ショッピングモールに出店する点。これまでもApple新宿が新宿マルイ本館の1F部分に店舗を構えるという例外はあったが、新宿店を含めて路面店が基本だった。また個人的には、神奈川県下での初出店は最も人口が多い横浜市だと考えていたが、県内第2の大都市である川崎市への出店となったのは意外だった。なお、ラゾーナという名称は全国的には聞き慣れないが、運営元は三井不動産でコンセプト自体は同社が全国各所で運営している大型ショッピングモールのららぽーとに近い。ちなみにラゾーナは東芝川崎事業所の跡地に2006年9月に建設された場所で、隣には現在でも東芝のビル(ラゾーナ川崎東芝ビル)が建っている。

店内の中央(フォーラム)にはおなじみのビデオウォールがあり、Today at Appleと呼ばれるビデオや音楽、プログラミングなどを学べるセッションが毎日開催される。同店には100名を超えるスタッフが在籍しており、その半数が他店舗からの異動とのこと。つまり、開店初日からほかのアップル直営店と同レベルのサービスを受けられるということだ。もちろん多言語対応も十分で、計13カ国語の言語に対応する。壁際にはアベニューと呼ばれるエリアが設けられており、サードパーティー製品も陳列されている。

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私と同様に川崎への出店を意外と感じる読者がいたかもしれないが、ラゾーナ川崎プラザは三井不動産系列の主要商業施設で売上高1位の施設。店舗数は280店超で2000台収容の駐車場を併設する。来場者数、売上高とも国内有数のショッピングモールなのだ。鉄道を利用すると新宿から1時間程度、横浜から30分程度でたどり着ける好立地であることから、アップル初の大型ショッピングモールの出店場所として最適だったのだろう。

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TechCrunch Japan

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