Appleが、新たに大規模な研究開発拠点を日本に設けることになたようだ。日本の首相である安倍晋三のが地元メディアに向けて語ったものだ。それを報じるロイターの記事によると、日曜日に選挙を控えていることもあり、詳細については後日改めて明らかにすると述べているとのことだ。
それもあって、現時点では詳細についてはほとんど何もわかっていない。研究開発拠点の規模などについて、安倍首相は全く触れていない。ただ、カリフォルニアの研究開発拠点にも比肩する、アジア最大の研究開発拠点となるとのみ述べている。
ちなみにAppleは先月、イギリスのケンブリッジにも新たな研究開発施設を開設すると発表している。このケンブリッジの拠点ではまず20名程度を採用することになっているようだ。但し、Appleはこのケンブリッジの施設についてもコメントしていない。それと同様に日本の施設についても、TechCrunchからの問い合わせに対して何の説明も得られていない状況だ。
なお、上海市当局からの情報によれば、2013年の夏より、上海市でもAppleの研究開発施設が稼働しているのだとのこと。クパチーノ以外で最初に稼働した研究開発施設はイスラエルに拠点をおくものだった。自らのホームグラウンド以外からの情報を吸い上げ、またエキスパートやスペシャリストを獲得するための機能も果たしている。さらに決算面からいっても、オペレーションコストの削減や、税金対策などで役に立っているという側面もある。そうして生み出された利益が、新製品開発に役立つという意味もあるわけだ。
Update:Appleから以下のステートメントを入手することができた。
横浜に新たな開発センターを設け、日本での活動範囲を広げることとなりました。多くの人を現地で採用することにもなるでしょう。8つの既存Apple Storeに加え、さらにApple社員の活動の場が広がっていくわけです。Appleは以前から日本では積極的な活動を展開してきています。多くの方の支援もあって30年間にわたってビジネスを展開できたことを感謝するとともに、さらなる飛躍を目指しているところです。
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(翻訳:Maeda, H)