Artopiaは世界中いたるところに3Dアートを置けるアプリ

公共の場所はそのうち拡張現実アプリを使うと見えてくる秘密のアートで埋まってしまうかもしれない。Artopiaというのは大いにクリーティブなARアプリだ。ユーザーは自分の3Dアートを特定の位置に関連付けて保存し、公開できる。つまり誰でもその場所でArtopiaを起動すれば保存された3Dアートを見ることができる。

現在Artopiaはベータ版がAndroidとiOSで入手できる。3Dお絵かきとARをストレートに結合した興味深い試みだ。3Dアートの作成には各種のブラシ、色彩その他標準的なツールが使える。アートを仕上げるためにスマートフォンを動かすことが可能だ。対象をつかんでぐるりと回すこともできる。

3Dアートを作成してセーブすると、Artopiaのサーバーはその正確な位置を記憶する。この位置はArtopiaのマップに表示されるので、近くを通りかかったユーザーはスマートフォンの画面で現実空間内に浮かぶアートを見ることができ、アートの制作者などの情報も表示される。そのアートの付近に関連するアートを付け足すこともできる。

アイディアはシンプルだ(実装はそうとうに込み入っている)が、体験は楽しく、見え方も自然だ。もちろん誰かが卑猥な3D落書きなどをした場合などにそなえて「問題を報告」するボタンもある。しかし全体として適切な利用はクラウドの知恵に任されている。

Artopiaはクウェートのデベロッパー、Omar Khalilが開発した。そのため3Dアートの分布はクウェートのアメリカン・ユニバーシティーの付近に集中している。しかしArtopiaに興味を抱いた読者は上のリンクからベータ版を入手して近所の公園や街角に自由に3Dアートを置いてみることができる。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

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TechCrunch Japan

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