【抄訳】
WordPress.comの親会社Automatticが、6月にベータでローンチしたファイル共有サービス、Cloudupを買収した。これによりWordPressには、ビデオや画像などをアップロードするためのメディアライブラリと、複数のユーザが一つの記事を同時にエディットできる機能が加わることになる。
Cloudupは、2010年に創業された教育サービスLearnBoostの派生プロダクトで、だから両者はチームも投資家も同じだ。LearnBoostの協同ファウンダでCTOのGuillermo Rauchによると、元々の教室管理サービスもAutomatticのプロダクトとして存続する。
今後Cloudupのチームは、投稿エディタの改良と、WordPress.comのメディアライブラリをCloudupのもので置き換える作業に取りかかる。AutomatticのファウンダMatt Mullenwegによると、それはWordPress.comの現在のメディアアップローダに比べるとずっと高度で、エレガントで、使いやすいそうだ。“それに比べるとうちのは、メディアライブラリとは呼べないね”、と彼は言う。
それは、控えめな言い方だ。Cloudupの技術では、一つの記事を複数の人が同時にエディットでき、ライターがテキストを書いてる間に写真家が画像をその同じ記事用にアップロードしたりできる。ということは、記事の最終アップロード前でも複数の者がファイルを共有できるのだ。
Mullenwegによると、共同編集機能が加わった近未来のWordpressは、同じ共同編集といっても、Google Docsなどとは違うサービスになる。Google Docsではドキュメントは単にドキュメントだが、Wordpressの記事やページは、ビデオや画像やギャラリーなどを含むリッチなマルチメディアだ。その近未来がいつになるかは未定だが、できるだけ早期にCloudupの統合を終えたい、と彼は言っている。
【中略】
Mullenwegは前に、インターネット上のサイトの大多数がWordPressで動いているようにしたい、と言っていた。今現在のマーケットシェアは20%強だが、その目標のためにはWordPress.comをより高度なプラットホームに仕立てることが重要だ。Cloudupも、その一助となる。本誌TechCrunchもWPで動いているサイトだから、共同編集や写真の高速アップロードなどの機能が加われば、仕事の流れがずっとスムースになるだろう。
【後略】
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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))