BetterCloudは、G Suiteにオペレーションのレイヤを提供するサービスとして始まった。しかし近年のオーバーホールにより、そのほかのSaaSアプリケーションもサポートすることになった。そして今日(米国時間2/5)同社は、どんなSaaSアプリケーションでも同社のオペレーションズダッシュボードに加えることができ、単一のAPIでそれらのアプリケーションの使われ方をモニタできるようになった、と発表した。
ファウンダーでCEOのDavid Politisによると、OktaのようなツールはSaaSアプリケーションの認証の方法を提供するが、社員が実際にそれを使い始めたらBetterCloudが、その使われ方をITから見えるようにする。
Politisはこう説明する: “最上位の問題はアイデンティティとアクセスと接続だ。しかしうちが解決するのは、その次ぐらいに重要な、対話という問題だ”。彼によると、SaaSアプリケーションの上で起こっている対話をモニタし理解する能力を企業は欠いている。人びとは組織の中や外で情報と対話し、情報を共有している。そういう環境で起こっていることをITがコントロールし、より安全にするための手助けをBetterCloudは提供する。
同社は、ITが実施するコントロールの量を、ニーズに応じて加減できる。単一のアプリケーションや、あるいは複数のアプリケーションに共通するコントロールを提供できるが、ユーザー体験は何も変えない。それらをするためのスクリプトのライブラリを、ITに提供する。またそのスクリプトの動作を見るための、ログアクセスも提供する。
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それらのデータを顧客がもっと有効に利用できるために、集めたデータ間の動的関係を理解するためのGraph APIも提供している。顧客はまた、データにイベントトリガーをセットして、集めたデータの状態に応じてやるべきアクションを指定できる。
昨年同社はそのプラットホームをオーバーホールして、G SuiteだけでなくそのほかのSaaSアプリケーションの使われ方もモニタできるようにした。今日の発表は、その能力の告知だ。BetterCloud自身はコネクターを作らず、顧客がそれを作れるためのAPIを提供している。
同社は2011年に創業され、Crunchbaseによるとこれまで1億600万ドルあまりを調達している。