BMWは5シリーズセダンとX1 SUVの全電動車を販売へ

BMWは、コンパクトSUVのX1と、5シリーズの全電動バージョンを販売すると発表した。2023年までに25車種の電動車をポートフォリオに加えるという同社の計画の一環だ。

画像クレジット:BMW

BMWは、全電動のX1や5シリーズを正確にいつ発売するのかは明らかにしてない。TechCrunchでは回答が得られ次第、記事を更新する予定だ。今回の全電動のドライブトレインは、BMW X1およびBMW 5シリーズの購入者にとって、4種類のオプションのうちの1つとなる。他の3つは、プラグインハイブリッドと、48Vのマイルドハイブリッド付きのディーゼル、同様のガソリン車となる。

今回の2台は、拡大しつつあるBMWの電動車ポートフォリオに加わる最新のものということになる。2020年の初め、同社はフラグシップのセダン、7シリーズにも全電動のドライブトレインを提供することを明らかにしていた。

BMWではこれらの25車種の「電化」モデルのうち、実走車ベースで半分は2023年までに完全電動車になるとしている。ここでいう電化という表現は、ハイブリッドとプラグインのハイブリッドも含んでいる。同社の長期的な目標は、2030年までに700万台を超えるBMWグループの電化された車両を、実際に路上に配備すること。BMWでは、そのうちの3分の2の車両に、完全電動のドライブトレインを搭載したいという意向を示してきた。

また同社は、2021年末までにBMW i3、ミニクーパーSE、BMW iX3、BMW iNEXT、BMW i4という5車種の電気自動車を市場に投入する予定だ。このうちi3は、広くEV業界にも知れ渡った名前だろう。しかし、他の車はそれほど知られているとはいえない。ミニクーパーSEは、i3と同じモーターを搭載しており、容量が32.6kWhのバッテリーを備えて、EPAの定格で110マイル(約177km)の航続距離を実現している。運転が楽しい都市向け通勤車という位置づけだ。

X3ベースのiX3は、中国で製造されている電気クロスオーバー車だ。米国では販売しないが、2021年前半に中国で発売する予定となっている。

BMW i4は全電動の4ドアグランクーペで、EPA基準の航続距離は推定270マイル(約435km)、530psを発生する。2021年には生産を開始する予定だ。iNEXTは、BMWのEV車のフラグシップとなるべきもので、やはり2021年には生産を開始する予定としている。

原文へ
(翻訳:Fumihiko Shibata)

投稿者:

TechCrunch Japan

TechCrunchは2005年にシリコンバレーでスタートし、スタートアップ企業の紹介やインターネットの新しいプロダクトのレビュー、そして業界の重要なニュースを扱うテクノロジーメディアとして成長してきました。現在、米国を始め、欧州、アジア地域のテクノロジー業界の話題をカバーしています。そして、米国では2010年9月に世界的なオンラインメディア企業のAOLの傘下となりその運営が続けられています。 日本では2006年6月から翻訳版となるTechCrunch Japanが産声を上げてスタートしています。その後、日本でのオリジナル記事の投稿やイベントなどを開催しています。なお、TechCrunch Japanも2011年4月1日より米国と同様に米AOLの日本法人AOLオンライン・ジャパンにより運営されています。