CES:Peepleは、ドアの向こうに誰がいるかを知らせてくれるスマート覗き穴


Peepleは、ドアの向こうにいる人をスマホ画面に写し出す「つながっている」覗き穴だ。誰かがドアをノックすると、Peepleは写真を撮ってあなたのスマートフォンに送る。あなたが家にいてもいなくても、立ち寄った人をモニターすることができる。Peepleは、CESのハードウェア・バトルフィールドで戦っている。

「使い方は人それぞれです」と、共同ファウンダー・CEOのChris ChuterがCES前の電話インタビューで私に話した。「これが役に立つ重要な理由は、玄関ドアの前は死角だからです。ドアの前で何が起きているかあなたは知る由もありません」

これをセキュリティーのために使う人もいれば、配達人が来たことを確認するために使う人もいるし、電話の発信者番号のように、訪問者をより分けることもできる。初期ユーザーたちは、ドア前の状況をライブツイートしたり、ハウスクリーニングが来るのを見るのに使っていた。そしてもちろん、Peepleはホームパーティーを開いた時、ドアチャイムの大きな音を聞かずにすむためにも価値ある道具になるだろう。

要するに、Peepleはドアをノックした人のログを取るツールだ。Chuterがこのプロジェクトを思いついたのは、幼い息子2人が親の知らない間に家を出て道路で遊んでいた時だった。ドアを内側から開いた時でも、Peepleはそこで起きたことを記録する。

しくみは極めてシンプルだ。元からある覗き穴の前に小さな箱を取り付けるだけ。中にはカメラ、加速度計、バッテリー、およびWi-Fiチップセットが入っている。

誰かがドアをノックすると、デバイスが起動して写真を撮り家のWi-Fiネットワークに再接続する。次に写真とタイムスタンプをPeepleのサーバーに送る。そして、家主のスマートフォンにプッシュ通知がきて誰かが家の前にいることを知らされる。バッテリーは1回の充電で最低6ヵ月使用できる。

テキサス州オースチンを拠点とする3人のチームは、インキュベーター、Highway1の最新学期を卒業したばかりだ。

Peepleは3月頃にKickstarterキャンペーンを開始する予定。価格はまだ決まっていない。しかし一つ確実なことがある。この製品が出荷された暁には、あなたはもう“knock, knock – who’s there?”と言わずに済む。

[原文へ]

(翻訳:Nob Takahashi / facebook