Googleが今日(米国時間1/27)ローンチしたChrome for iOSのニューバージョンは、同社によれば、前のバージョンよりも速くて安定性も良いそうだ。
Googleによると、Chrome 48 for iOSはクラッシュする頻度が前よりも70%少なくなり、ブラウザの応答性が良くなったと感じるだろう。JavaScriptの実行も、目に見えて速くなった。
Googleはこれまでずっと、AppleのUIWebKitフレームワークを使ってきた。それにより、Googleの目的であるWebページの表示はできるが、セキュリティのためにサンドボックス化されているため、とりわけJavaScriptのパフォーマンスが良くなかった。
今度からGoogleは、AppleがiOS 8で導入したWKWebViewに換えた。それはiOS 8の最新アップデート以来、問題なく使われてきたが、Googleによれば、 WKWebViewへの移行は“かなりの難事業だった”。Googleによると、とくに大きな問題は、この新しいフレームワークにはクッキーを管理する単純明快な方法がなく、SSLの処理にも問題があることだった。これらの問題の一部がiOS 9で改善されたので、今回やっと、公式な移行ができることになった。
新しいフレームワークに移行したことによって、ブラウザは速くなっただけでなく、安定性も向上した。それに、ページがクラッシュしたときでもアプリ自身はクラッシュしない。デスクトップの場合と同じく、エラーページが表示されるだけだ。
ブラウザ本体がクラッシュしないのは、たいへん良いことだが、それプラス、JavaScriptが快速になった。ページを切り替えたときのリロード(再ロード)が少なくなり、また、スクロールも速くなり、応答性が良くなった、とGoogleは言っている。