Computexも新型コロナ懸念で9月下旬に延期

6月初旬に台北で開催予定だったComputex(コンピューテックス)は、ここ数十年で世界最大級のテクノロジー見本市の1つとなっている。また、COVID-19こと新型コロナウイルス感染症のパンデミックに伴い、世界中のイベントがキャンセルされたり延期されたりしている中、最後に残った大きな展示会となっていた。

今週初めには、多くのメーカーがイベントの延期を求めて公開抗議を行った。そしてComputexの主催者はついに譲歩し、米国時間3月24日のプレスリリースで、40周年記念となるイベントを9月28日〜30日へと延期すると発表した。

以下はリリース文である。

Computex主催者であるTAITRAの社長兼CEOのWalter Yeh(ウォルター・イェ)氏と、TCA事務局長のEnoch Du(エノク・ドゥ)氏は共同で、出展者と来場者の健康と安全、展示会の有効性、そしてComputexのブランドイメージを維持するために、6月2日〜6日に開催されるComputexを9月に延期することを発表した。

TechCrunchはイベントの主催者に、さらなるコメントを求めている。またこのニュースは、台湾で新型コロナウイルスが再燃し始めている中で発表された。今週の政府発表によると、新たに20件、感染拡大が始まって以来で累計215件の新型コロナウイルスの症例が発生している。

当局によると、新たな症例はすべて海外から台湾に持ち込まれたもので、毎年約12万人が参加するComputexにおいて、ウイルスの拡散がさらに悪化することが確実視されていた。

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(翻訳:塚本直樹Twitter

投稿者:

TechCrunch Japan

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