CoreOSがコンテナプラットホームTectonicをアップデート、Kubernetesの最新バージョンとetcdデータストアをサポート

CoreOSが今日(米国時間5/31)、サンフランシスコで同社のユーザーカンファレンスを開催している。当然ながらそのイベントでは、同社のあれやこれやがたくさん発表された。そしてその多くは、Kubernetesベースのコンテナインフラストラクチャを管理するTectonicプラットホームに関連している。

アップデートの多くは、単純明快だ。たとえばTectonicは今やKubernetesの最新バージョン1.6.4を使っているが、同社によると、エンタープライズ対応のKubernetesプラットホームでその最新バージョンを使っているのはTectonicだけだ、という。ただしそのバージョンは主にバグフィクスが目的で、メジャーバージョンではない。

しかしさらに重要なのは、デベロッパーが今や簡単に、CoreOSで人気のキー-ヴァリューデータストアetcdを導入し利用できることだ…そのためには新たなツールetcd Operatorを使う。etcdを使いたいデベロッパーは、Operatorを使ってetcdを必要に応じてスケールするが、エラーはサービス側がおだやかに処理し、アップデートも自動的に行う。

CoreOSのファウンダーでCEOのAlex Polviによると、同社が今注力しているのはエンタープライズ顧客の獲得だ。彼の主張では、今エンタープライズと呼べるほどの企業は、コンテナによるアプリケーション開発に注目している(そして既存のアプリケーションはクラウドへ)。しかしAmazon, Microsoft, Googleなど特定のベンダーにロックインされたくはない。“でも1年ぐらいそこにいただけで、請求書は屋根を突き抜け、彼らのAPIをすべて使い、そして完全にロックインされる。われわれは、そんなサイクルを終わらせたい”。

Kubernetesは多くの企業にとってコンテナオーケストレーションプラットホームの第一の選択肢だから、CoreOSも、主なクラウドプラットホームすべての上で(そしてオンプレミスでも)その利用を手伝いたいが、主なプラットホームすべてをサポートすることで、そのようなロックインを避けたい。

Polviによると、同社がエンタープライズへの直接的な営業を開始したのはやっと2016年の最後の四半期からだ。最近ではそれがほぼ軌道に乗り、そしてPolvi説ではKubernetesも離陸したから、CoreOSの営業活動のエンジン全開もこれからだ、という。

〔関連記事:Microsoftのコンテナアプリケーション開発ツールDraft(未訳)〕

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

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TechCrunch Japan

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