今や貸し倉庫のような古い業界も、MakespaceやClutterなどによるディスラプトが進んでいる。しかしもっと古い業界である引っ越し産業は、まだ比較的後れている。
少なくとも、昨日(きのう)までは。
元Movelineの社員が始めたCraterは、SurveyBotと呼ばれるツールを作って、引っ越し企業のデジタル化を助けようとしている。
今、引っ越し屋さんの社員に自宅まで来てもらって、引っ越しの見積もりをしてもらうと、だいたい250ドルぐらいかかる。それがスマートフォンでできるようになったら、当然、見積の価格破壊が起きるだろう。
SurveyBotは、どんな引っ越し企業でも、自分のWebサイトに埋め込めるソフトウェアで、それを使って社員と顧客がビデオチャットをする。このソフトウェアはチャットができるだけでなく、会話の過程で明細書を作っていくから、最終的にできあがった見積もりは確実に、顧客がそれだけ払えばよい、という金額だ。
Craterは一件の商談につき、引っ越し企業に20ドルを課金する。もちろん見積に要する費用は下がる。
それにCraterが提供するのはソフトウェアだけだから、同社は世界各地にインフラストラクチャをセットアップしなくても、グローバル展開ができる。
たとえばCraterは最近Pickfordsと契約したが、ここはイギリス最古の引っ越し企業だ。
同社はこれまで自己資本のみだったが、最近30万ドルのシード資金を獲得し、赤字を解消できた。
Crater/SurveyBotについて詳しく知りたい人はここへ。