DigitalOceanがロードバランサーを現料金内で提供開始、徐々に本格的なクラウドコンピューティングサービスへ成長中

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DigitalOceanが今日から、このプラットホーム上でアプリケーションを運用しているデベロッパーのために、ロードバランスサービスの提供を開始する。ロードバランサーは比較的単純明快なプロダクトで、DigitalOceanの場合も、サイトへの接続を複数のサーバーに分散することによって、アプリケーションの良好なアップタイムを保証する。言い換えると、トラフィックにスパイクがあっても、ロードバランサーがあれば一箇所のエラーですべてがだめになることはないから、顧客へのサービス性が向上する。ただし、一つしかない(バックアップのない)データベースがダウンしたら、上記の‘一箇所のエラーで云々’という説は通用しなくなる。

これまでDigitalOceanのユーザーは、ロードバランサーを自前でセットアップしていた。しかしこれからは各月20ドルの料金にロードバランサーの利用も含まれ、同社のダッシュボードやAPIからアクセスできる、プロトコルはHTTP, HTTPS, およびTCPをサポートしている。またロードバランサーのアルゴリズムをラウンドロビン最小接続の二つから選べる。

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ロードバランサーのセットアップは、数クリックで終わる。時間にして1分足らずだ。利用できる圏域は、DigitalOceanの全世界の全リージョンだ。

DigitalOceanによると、同社の登録ユーザー数は100万に近く、現在のアクティブユーザーはデベロッパーのチーム数で言って4万あまりだ。同社は今日までずっと基本サービスの規模拡大で忙しくて、関連サービスの提供が遅かったが、そろそろその悪癖も、改まりつつある。これまでは単純に安く使える仮想プライベートサーバーが売りだった同社も、今では本格的なクラウドコンピューティングプラットホームを目指している。たとえば昨年はストレージサービスを開始したし、また複雑なアプリケーションを高い可利用性で提供できるフローティングIPを導入した。そしてさらに最近は、改良されたモニタリングサービスの提供も開始した。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

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TechCrunch Japan

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