Dysonはシンガポールでの業務を拡大している。掃除機とスマート家電のメーカーが新しい技術センターを本日(米国時間13日)オープンしたのだ。この英国生まれの会社は新しい施設へ5億6100万ドルを投資する。この施設は会社の成長するビジョンを推し進めるために、研究開発チームが様々なハードウェアとソフトウェアのノウハウを蓄積できるようにするものだ。
もしDysonの仕事にあまり詳しくないならば、どうして掃除機の会社が「人工知能、機械学習、そしてソフトウェア開発への集中」に5億ドルもの投資を行うのかを不思議に思うかも知れない。しかしDysonは、いつでも国内清掃機器マーケットでハイテクエッジであることを強調してきた。それが最近は推し進められているというだけのことだ。そこにはロボット工学、コンピュータービジョンシステム、機械学習を使うDyson 560 Eyeロボット掃除機などが含まれている。
施設内の写真から分かるように、Dysonはその最新のプロダクトであるSupersonicヘアドライヤーに多大なエンジニアリングを投入している最中だ。また、Dysonがその電気モーターやバッテリ技術の知見を自動車の世界に広げるのではという憶測もあったが、その件に関しては会社はまだ何も発表していない。
Dysonの新施設には、彼らがThe Control Towerと呼ぶ、サプライチェーンと物流のリアルタイムモニタができる設備も置かれる。これを使うことで世界的な生産と出荷がスムースに行われるようになる。そして新しいハイテクセンターはDysonのWest Park 工場の近くに位置している。同社によればこの工場では高度な自動生産ラインのおかげで、2.6秒に1台の割合でモーターが完成しているということだ。
Dysonは既に、ロボット計画のリーダーであるMike Aldredの下でロボットや機械学習に関する多くのことを行うと発表している。そして新しいハイテクセンターはその追求に役立つだろう。既にDysonは次世代ロボット掃除機の開発に取組んでいることを認めている。360 Eyeのために開発されたコンピュータービジョンやその他の技術が、より広い製品に適用されるだろうと語っている。
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(翻訳:Sako)