Ellen Pao対Kleiner Perkins Caufield and Byersの裁判における会話に端を発し、調査集団の“Elephant in the Valley”は、IT業界の女性200人以上 ― 全員が10年以上の経験を持ち大多数(91%)がサンフランシスコ・ベイエリア在住 ― を対象に、この業界で働くことがどういうものかを聞いた。
「私たちは、多くの女性が職場で同じような経験をしているの一方で、多くの男性が、職場で女性が直面する問題に気付くことなく驚くだけだということに気付いた」と、共同執筆者のTrae Vassallo、Ellen Levy、Michele Madansky、Hillary Mickell、Bennett Porter、Monica Leas、およびJulie Oberweisが調査サイトに書いている。「膨大な情報格差を解消するために、私たちはデータと体験談を集めることにした」。
調査の焦点はフィードバック、昇進、受入れ体制、無意識の偏見、母の立場、ハラスメント、および安全に当てられた。ウェブサイトでは、調査結果の他、IT業界の女性が投稿した匿名の体験談も読むことができる。特に憂慮すべきデータは性的嫌がらせに関するものだった。調査対象者の60%が、迷惑な性的要求を受けたことがあると答え、3人に1人は職場環境が原因で個人の安全に脅威を感じている。
「ある男性VCから、花やプレゼント、さらにはミックステープまでが数ヵ月に渡って贈られた」と一人の女性は書いている。「別の出資社CEOは「私が歩くところを見る」ためにドアで私を先に行かせたが、上司は笑って済ますよう私に言った。他のVCは既婚女性が好きだからと言って私の手を持った。(私は既婚者)」
他に目立ったデータを以下に挙げる。
- 47%の女性が、メモ取りや食事の注文等、男性が頼まれないような低レベルの仕事を依頼されたことがある。
- 66%の女性が、性別が理由で重要な交流イベントから除外されたと感じている。
- 75%の女性が、インタビューで家庭生活、未既婚、子供等について聞かれた。
家族への影響について、ある女性はインタビュワーから仕事をする時間があるかと尋ねられ、それは「小さな子供のいるママだから」という理由からだった。別の女性は、「将来君が仕事を辞めて子供を作らないという保証はあるのか?」と聞かれたと書いた。
是非、Elephant in the Valleyのサイトで他の体験談も読まれたい。またRe/Codeのポッドキャストでは共同執筆者のうち、VassalloとMadanskyのインタビューを聞くことができる。
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(翻訳:Nob Takahashi / facebook)