本日(米国時間5月2日)行われたTeslaの2018年第1四半期業績報告会で、TeslaのCEOであるElon Muskが、同社が計画する自動運転車によるライドシェアネットワーク(ridesharing network)について、いくつかの点を明らかにした。簡単に言えば、技術的な観点からはTeslaは来年末には準備が整うと、Muskが語ったということだ。しかしTeskaが、いつ実際にネットワークを立ち上げるかは、まだ明確ではない。
とはいえ実際には、規制と完全自動運転に関わる議論を行わなければならない。すなわち、人間の介入を必要としないレベル4またはレベル5の自動運転である。
報告会では、Muskは人びとが自分の車を共有し、それらをLyftあるいはUber、またはLyft/Uber-Airbnbの組み合わせのようなものに提供する世界について説明した。そこでは「自分の所有する車を100%活用することができる」とMuskは語った。そしてオーナーが必要としていないときには、誰でもその車を活用することができるということを指摘した。
「こういうことが実現することは明らかです」とMuskは語った。
しかし、それを実現するためには、Teslaは自動運転の課題を解決しなければならないと彼は語った。テスラは、ライドシェアネットワークを管理するためのソフトウェアプラットフォームも必要としている。Muskによれば、テスラが現在生産している車には完全な自律性があるが、処理能力やその他のものに関連するコンピュータの更新をいくつか加える必要があるという。
「最終的には数百万台の自動運転電気自動車を所有するという目標を考えると、私たちは本当に有利なボジションにいると思う」とMuskは語る。
3月にはアナリストのGene Munsterが、Teslaが2023年までにライドシェア群の運用を開始する可能性は50%以上だと語った。Munsterによれば、これによりテスラの収益は20億ドルから60億ドルへと増加する可能性があるという。
以下に挙げるのは報告会で語られたその他のトピックである:
- Teslaは2020年初頭にモデルYの生産を開始する予定。Muskはこれを「製造革命」になるだろうと述べている。
- Teslaは自動運転の安全統計を四半期ごとに公開する。
- Teslaは、4月にIntelへ去った自動運転担当副社長のJim Kellerを、呼び戻すつもりはない。
関連記事:Tesla earnings show record revenues with record losses
[原文へ]
(翻訳:sako)