Facebook、グループとイベントでストーリーズのコラボレーションを可能に

Facebookは同社のSnapchat Storiesクローンに、Snapchatにはまねできない機能を合体させて利用を促進しようとしている。今日(米国時間11/13)からFacebookグループとイベントのユーザーは、メンバー全員が見るFacebook Storyを寄稿できるようになる。調整役は管理者が担当する。これはパーティーや結婚式や仲間の集まりなどに使うと楽しそうだ。このコラボレーションストーリーズはプライベートなハッシュタグのようなしくみで、複数のメンバーがコンテンツを追加できて、メンバーだけが見られる。

Facebookのプロダクトマネージャー、Conoor Hayesはこの機能について「複数の人たちが複数の異なるアングルからストーリーを語る機会を提供する」と私に言った。ユーザーはイベントかグループのページでストーリーを見られるほか、ニュースフィードにも現れる。投稿はイベントやグループの中からでも、Facebook Storiesのシェア画面でシェア先を選んでもよい。

Snapchatには独自のグループ機能があるが、これはストーリーを送れるグループチャットという意味合いが強い。Facebookは趣味、専門、思想、および地域などにまつわるグループで、友達にはアピールしないかもしれないけど共通の関心事のある仲間が喜びそうなニッチなストーリーを作らせようとしている。

協力してイベントのストーリーを作っているビデオをご覧あれ。

Facebookは、途上国向けに機能を削ったアプリ、Facebook Lite用にもFacebook Storiesを提供開始した。これまで少量データ版Facebookアプリのユーザーはストーリーを見ることしかできなかったが、近く投稿もできるようになると同社は言っている。

新機能はFacebook Stories関連製品大改訂のニュースとともに発表された。Messenger DayはFacebook Storiesで置き換えられ、両者の間で相互に投稿、閲覧が可能になる。さらに短期消滅メッセージ機能のFacebook Directも廃止され、ストーリーへの返信とメッセージをMessenger経由で扱うかたちになる。

ストーリーの投稿は、通常のウォールへの投稿用に管理者が定めたルールに従う。つまり管理者は全員に投稿を許して嫌いなものを削除するか、投稿に承認を必要とするかどちらかを選ぶ。そしてFacebookは、ストーリーの利用を促進すべく、今起きているイベントに参加表明しているユーザーにはニュースフィードのトップに投稿用の吹き出しを表示する。

イベントとグループにストーリーを統合したことで、FacebookはSnapchatの模倣から一歩前進した。ストーリーに長期にわたって取り組む姿勢も明らかにした。Facebookは単にストーリー機能を追加しただけでなく、Facebookアプリを横断して機能を融合させようとしている。こうすることでFacebookは、Snapchatにはないシェアの機会を生み出し、さまざまな年齢層の利用を加速し、単なるリンクのシェアではないオリジナルコンテンツのシェアを促進しようとしている。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

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TechCrunch Japan

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