これまでFacebookページオーナーは、投稿したリンクのニュースフィードに表示されるプレビュー画面のタイトルや本文、画像などを自由に変更することができた。そのため偽ニュースを流布する連中は、視聴者をだまして記事を読ませたり、まともなニュース配信会社が扇動的あるいはウソの見出しを投稿したと思わせることができた。しかし同時にこのしくみは、ニュース会社がプレビューのA/Bテストをして読者に合わせてコンテンツを変更したり、ニュース内容の進行に合わせてプレビューを更新することを可能にしていた。
信頼できるニュース提供者に不便をかけることなく偽ニュースと戦うために、FacebookはFacebookページが投稿するリンクのプレビューを編集する機能を無効化する。ただし一部のニュースソースは例外だ。
ページ制作ツールに追加されたリンク所有に関する新しいタブでは、無効化を免除されたページオーナーが、自身で所有するウェブドメインを指定することが可能で、このドメインへのリンクのプレビューは変更が許される。所有リンクの登録は、未承認のプレビュー変更が全面的に削除される2017年9月12日までに承認を受ける必要がある。
Facebookは次のように書いている。「このリンク所有機能は、ニュース、スポーツ、エンターテイメントを始めとするメディア出版事業者にまず提供する。こうしたFacebookページの多くが自社記事へのリンク変更を大量に行っているためだ」。ウェブマスターは、自分のサイトや記事の Open Graphタグを変更し、Open Graphデバッガ―でテストしてコンテンツの標準プレビューを設定することができる。
4月のF8カンファレンスでFacebookは、リンクプレビュー修正APIの変更に言及したが、プレビュー修正にたよってコンテンツを最適化している多くのFacebookページにとっての解決案は持っていなかった。
この変更によってFacebookは、コンテンツを個々に判定することなく偽ニュースの大量配信を防ぐことが可能になるかもしれない。今回の方法や、数多くの様々なrecent アルゴリズム変更を通じて、Facebookは直接「嘘」を監視することをせずに、真実を広められるように努めてきた。この戦略なら政治的志向の一方を他方より優遇して批判を浴びるのを避けることができる。
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(翻訳:Nob Takahashi / facebook )