Facebook、開発者向け機能を大幅削減。アプリ招待やアプリ用いいね!ボタンを廃止へ

Facebookの通知フィードがFarmVilleをプレイしませんかという招待状で埋められてからずいぶん時間がたったが、あのおぞましい日々はことあるごとに思い出している。しかし、アプリの客を増やすためのツールは終わりが近づいている。Facebookは、App Invitesをはじめとする数多くのデベロッパー向けツールを今後数カ月のうちに廃止すると発表した

ほかにも、ネイティブアプリ用「いいね!」ボタン、App Links Host、コメントのミラーリング、送信ボタン、シェアインサイト、フォローボタンなどが来年2月6日で終了する —— 「[Facebookが]デベロッパーコミュニティーのために新しい製品を作るために」というのが理由だ。

Facebook SDK バージョン4.28でApp Invitesは終わり、このツールを頼りにしていたデベロッパーのための代替品もすぐには出てこないないようだ。コメントのミラーリングもなくなる。このプラグインを使うと外部サイトのコンテンツにFacebookコメントを表示することができる。今後コメントはFacebook本体にのみ表示される。

シェアインサイトはFacebook Analyticsの中にある機能で、Facebookページ管理者にとって、コンテンツをシェアしているユーザーの地域や年齢層のトレンドを見渡す重要なツールだった。

Android/iOSのモバイルアプリ用ネイティブいいね!ボタンを使うと、企業はサイトやアプリからユーザーを離れさせることなくニュースフィードに入り込むことができる。こうしたツールを廃止する背景には、Facebookが無料提供をやめて、企業や組織にはFacebookページを自らの本拠地と考えて適切な扱いをしてほしいという考えがあるようだ。

今回の変更にみられる傾向のひとつは、Facebookがウェブのつながりを全体的に軽減しようとしていることだ。対象となっている多くの製品は、サイト外での体験を充実させようとしているが、今のところそれは、Facebookの肝心な体験から目をそらさせることにしかなっていない。各機能はあと90日間生き延びられるが、そこでおしまいになる。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

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TechCrunch Japan

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